こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「カップ（聖杯）の５」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
カップの５の絵柄の意味
小アルカナのカップの５のカードは、黒いマントを羽織った男性が、転がって中身がこぼれた３つの杯を、残念そうに眺めています。
彼の眼には、こぼれてしまった３つの杯しか入っておらず、まだ残っている２つの杯には、目もくれようとしません。
■正位置：部分的な損失、損失を嘆く、事故
■逆位置：喪失感からの回復、怪我の光明
※画像参照：RWSタロットカード
カップの５は、突然起きた損失にショックを受けて、そのことばかりを嘆き続ける、そんな失うことで悲観に暮れる気持ちを表します。
そのために正位置では、突然の損失で悲しみに暮れることを意味し、逆位置では喪失感から解放されて、気持ちが前向きになると解釈します。
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正位置と逆位置の意味
こちらではカップの５の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード：部分的な損失、損失を嘆く、事故、落胆、ネガティブ思考
カップの５は、川辺でたたずむ人が、流れ去ってしまった杯のことばかりを嘆く姿から、視野が狭くなり、悲観に暮れる状態に陥ることを意味します。
彼の背後には、まだ２杯の器にワインが残されているのに、そのことを忘れて、ただ失ったものにだけ、捕らわれているいるのです。
そんな絵柄から、カップの５の正位置は、ネガティブ思考に陥り、悪い点ばかりに目が行ってしまう、そんな心境になっていると解釈できます。
５つの内の、３つの杯の中身が失われていることから、部分的な損失を被るカードという意味もあるので、その点も踏まえておきましょう。
この損失は、事故のごとく降りかかるものですから、防ぐことを考えるよりも、起きた後の心持ちがカギとなっていきます。
逆位置の意味
キーワード：喪失感からの回復、怪我の光明、災い転じて福、執着を手放す、トラウマからの解放
逆位置でのカップの５は、陰鬱な気持ちが晴れて、新しい未来が見えてくる、そんな心の回復を意味するカードです。
事故の様に、一部が失われることには変わりがありませんが、それが切っ掛けとなって、狭い視野が開けて、新たな成長段階に入ると解釈できます。
そのため、逆位置でのカップの５は、まさに「災い転じて福となす」ことを、地で行くような、そんな幸運のサイクルに入ると、考えて良いでしょう。
その意味では、過去のトラウマからの解放や、執着に捕らわれていた気持ちが解消し、新たな視点で、物事を見ることが出来るようになります。
失われたものに捕らわれないことで、そんな不運を糧にして、新たな幸運を引き寄せることが出来るカードです。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、カップの５の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード：損失を被る、落胆する結果、一部からの非難、信用を失う
仕事に関する占いで、カップの５のカードが正位置で開かれると、事業で損失を被り、一部の仲間から、批判や非難を浴びる可能性があることを意味します。
カップは愛情を表すカードなので、その一部がこぼれているのは、信用の失墜や、周りからの非難を受けると解釈できます。
またビジネスにおいては、努力が報われず、予定していた成果の半分以下しか得られずに、結果的に落胆するとも読み取れるでしょう。
どちらにせよ、このカードが出たときには、ビジネスに暗雲が立ち込めるので、くれぐれも大きなミスにならないように注意すべきです。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード：行き詰まりからの脱却、暗雲が晴れる、予期せぬ好転、不幸中の幸い、
仕事をテーマにした占いで、カップの５が逆位置で開かれると、停止していた仕事が、想いもよらぬ切っ掛けで、好転し始めることを意味します。
ビジネスで、行き詰まりを感じていた状況に、大きな変化が訪れ、プロジェクトが進み始めたり、光明の兆しが見えてくると解釈できます。
職場の雰囲気なども、陰鬱な状態が一変して、ポジティブに物事を進めていける環境へと、変化し始めるでしょう。
見た目には、失敗としか見えない出来事が起点となって、急激に物事が良い方向へと進み始めるのです。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで、恋愛について占った際の、カップの５の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード：失恋、失意に暮れる、信頼を失う、孤立
恋愛をテーマに占った際に、カップの５が正位置で開かれたなら、失恋や恋人を失うなど、悲しみや失意に暮れる可能性があることを意味します。
片思いであれば、その気持ちを伝える前に、相手に恋人が居ることが解り、落胆するような出来事が起きると解釈できるでしょう。
また現在の恋人との関係でも、がっかりするような現実を目の当たりにしたり、悲しみに暮れることに成り兼ねません。
まだ２つの杯が残っているので、これが終わりを意味するカードではありませんが、その悲しみはとても深いと考えられます。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード：新たな恋愛、過去の清算、トラウマの解消、予期せぬ出会い
恋愛をテーマに占ったときに、このカップの５が逆位置に開かれると、過去の悲しみや負の関係は清算されて、新たなステップに移ることを意味します。
恋愛でこのカードが逆位置でると、良い意味で恋愛に区切りや転機が訪れて、新しい出会いや関係性へと発展していくと解釈できます。
過去の恋愛に捕らわれて、なかなか前進できないようなら、そんな不安や心配を、拭い去るような転機が訪れるでしょう。
まずは、運命の流れに身を委ねることで、物事は新たな展開へと進んでいきますから、そんな気持ちで前を向いて歩んで行ってください。
カップの５のまとめ
タロットカードの小アルカナ「カップの５」は、ネガティブな側面に意識が向き、悲観に暮れる心境になることを、意味するカードです。
カードの意味を解釈する際のポイント
カップの５のカードは、事故のような突然の出来事で、否定的な考え方に捕らわれてしまい、悲観に暮れる日々を過ごすことを意味するカードです。
ですから、このカードが出たときには、気持ちが先走って、本来の損失以上の失意を感じると、改めて認識しておいた方が良いでしょう。
逆位置では、そんな気持ちが一転して、晴れ渡っていくと解釈できますが、どちらかと言えば、マイナスから抜け出し、±０へと切り替わる感じです。
正位置であれ、逆位置であれ、現実よりも心が大きく揺れ動くさまを表すのが、このカップの５のカードだといえます。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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