こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ペンタクル(もしくはコイン)の4」について、詳しく解説していきます。
一般的なタロットカードでは、この護符(ペンタクル)は、金貨(コイン)に分類され、そのカードの意味も同じです。ですので、こちらではあえて金貨(ペンタクル)として解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ペンタクルの4の絵柄の意味
ペンタクルの4のカードは、豪華な衣装をまとった地位の高い人が、4枚の金貨を身体から離すまいと、シッカリと抱え込んでいます。
その心は、気を抜けば金貨が奪われるのではないかという、不安や心配に満ちて警戒しているかのようです。
■正位置:金銭的な執着、貯蓄
■逆位置:浪費、お金への強欲
※画像参照:RWSタロットカード
ペンタクルの4は、お金に心を奪われている姿ですが、このカードには、お金に限らず、物や人に執着するという意味があります。
そのため正位置では、貯蓄やお金への執着を意味し 、逆位置では、浪費や無駄遣い、強欲なところがあると解釈します。
正位置と逆位置の意味
こちらではペンタクルの4の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:貯蓄、金銭欲、執着、所有欲、現状への固執
ペンタクルの4は、お金や物に対して強く執着する気持ちを意味するカードで、現状の豊かさを手放さないように、怖がっているとも解釈できます。
正位置におけるお金への執着は、貯蓄などお金を貯めることや、節約として態度にでますが、そのお金が投資や仕事に使われることはありません。
この男性がお金を守るために、その場に留まり身動きが出来なくなっていることから、そんなお金を失う心配や不安で、身動きが取れなくなるとも解釈できます。
彼の後ろには、お金の循環によって築かれた、賑やかな街並みが見えますが、彼はそれに背を向けて見ようとはしていません。
このカードは、お金や財政状態にばかり目を向け、動けなくなったり視野が狭くなること、自分の世界に閉じこもることを意味するのです。
正位置では、お金や物を失わないように慎重になっています。堅実ではありますが、執着しているとも言えるでしょう。
逆位置の意味
キーワード:強欲、浪費、私欲に走る、ケチ、無駄遣い
逆位置でのペンタクルの4は、無駄な浪費がかさんだり、私欲や強欲にかられてケチになってしまうことを意味します。
お金や物への執着を表すこのカードが逆位置になると、その思いが悪い方へと向かっていきます。
そのため、私腹を肥やそうと強欲になったり、ケチな行動が増えて、周囲から孤立してしまうのです。
お金に対して拘り、欲深い生活を送っても、その思いとは裏腹に、自分のための無駄な浪費が重なり、逆にお金が手元から去っていくでしょう。
そしてさらにお金に捕らわれて、周りの状況が見えなくなり、物事を打算的に考え易くなると解釈します。
逆位置では、強欲になり、自分を見失っている状態です。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ペンタクルの4の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:投資の抑制、現状維持、お金の管理、仕事への執着、過度の節約
仕事に関する占いで、ペンタクルの4のカードが正位置で開かれると、なかなか先行投資としてのお金が出せずに、お金の流れが悪くなることを意味します。
このカードは現状維持を貫こうとするので、過度な節約でお金の支出を抑えようとしたり、予算が通らないなどの問題が起きるのです。
金銭的な自由や余裕がなくなり、限られた範囲内でやりくりするなど、経済的に厳しい管理や運用を迫られることになると解釈します。
また時には、お金の管理者である税務、財務、会計に関わる仕事に就くこともあるかもしれません。
正位置では、自分のやり方に執着しているでしょう。協調性に欠ける状態です。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:保身に走る、成果を独り占め、私欲に走る、利益至上主義
仕事をテーマにした占いで、ペンタクルの4が逆位置で開かれると、お金儲けに捕らわれて、成果を独り占めしたり、利益至上主義に陥ることを意味します。
自分の立場や権利を維持するために、保身に走るなど、自分本位な気持ちが前面に出てくるのです。
そのため、時には私欲に駆られて、脱税や使い込みなど、悪い意味でお金を支配しようと試みる可能性があると、解釈できます。
また、利益に眼を奪われて、周りが見えなくなり、周囲との亀裂も深まりかねません。
逆位置では、ワンマンで強欲な人に利用されることにも注意が必要です。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ペンタクルの4の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:相手への執着、経済力への執着、現状への固執、理想が高い
恋愛をテーマに占った際に、ペンタクルの4が正位置で開かれたなら、お金や相手への執着から動けなくなっていることを意味します。
このカードは、現状を頑なに守ろうとするところがあるので、新しい出会いや関係はあまり見込めません。
ですので恋愛においては、一般的に現状維持と解釈することが多く、その理由として相手への執着や、経済力への依存が強いことが上げられます。
また、恋人を探しているのなら、理想にとらわれすぎて、周りが見えていない可能性があります。
正位置では、相手への執着心や束縛を意味します。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:過干渉、束縛、強い執着、依存、自分本位
恋愛をテーマに占ったときに、このペンタクルの4が、逆位置に開かれると、強い束縛や自分本位な態度が出ていることを意味します。
時には相手に依存的になってしまい、相手を束縛したり過干渉になり、相手を自分に縛り付けようとするとも、解釈できるでしょう。
このペンタクルの4には、大切なものを囲い込み、手放せなくなるという意味がありますから、恋愛ではそれが相手への態度として出やすくなるのです。
また、このカードが逆位置で開かれると、お金にシビアになり過ぎて、二人の関係が崩れてしまうこともあるので注意しましょう。
逆位置では、強すぎる執着や束縛が不満を呼ぶでしょう。
ペンタクルの4のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ペンタクルの4」は、大切なものを守ろうとして動けなくなるカードともいえる、意味を持っています。
カードの意味を解釈する際のポイント
大切なものとは、お金はもちろんですが、仕事では自分のプライドや立場ともいえるでしょうし、恋愛では恋人や理想とも言えるでしょう。
このペンタクルの4は、そんな手にしていたいものへの執着が前面に出てくるカードです。
その結果、執着するあまりにそれに捕らわれて、孤立してしまい、先に進めなくなってしまう。そんな意味をもったカードだと解釈して下さい。
ですから、相談者が何に捕らわれているのか、それを指し示す役割があるのです。
タロットカード 関連記事一覧
それでは最後にタロットカード関連の記事を紹介します。初心者向けの紹介記事になりますので、気なるものをチェックしてみてください。
特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
初心者のためのタロット占い入門
■タロットカードの誕生の歴史を知ると占いがもっと面白くなる!
・タロットカード初心者に知って欲しい<種類、構成、歴史>
■初心者向けのタロット占いのやり方など、タロット占いの基本を解説。
・タロットカード占い初心者のための基本的なやり方【シャッフルなど入門編】
■初めてタロットカードを購入する際の注意点を書き出しました。
・初心者がタロットカードを通販で購入する際のおすすめと3つの注意点
タロットカードの意味や解釈に関するまとめ
■すべてのタロットカードの意味や解釈への索引はこちら。
・タロットカードの意味一覧
■56枚の小アルカナの種類と簡単な意味を一覧で紹介。
・小アルカナの意味一覧<ワンド、ペンタクル、ソ―ド、カップ>
自分のものを奪われることを恐れ、お金や物を抱え込んでいる様子が描かれています。