こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ペンタクル（もしくはコイン）の５」について、詳しく解説していきます。
一般的なタロットカードでは、この護符（ペンタクル）は、金貨（コイン）に分類され、そのカードの意味も同じです。ですので、こちらではあえて金貨（ペンタクル）として解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ペンタクルの５の絵柄の意味
ペンタクルの５のカードは、傷を負った男性と、年老いた人が教会の前を足早に急いでいます。その姿は、我先にと食事の配給を受けに行くかのようです。
裸足で雪の上を歩いていく様子は、彼らが争いで家を失い、貧しく生活もままならないことを物語っています。
■正位置：貧困、とても厳しい現実
■逆位置：困窮、経済的な混乱
※画像参照：RWSタロットカード
ペンタクルの５のカードは、貧しく貧困にあえいでいる庶民を描いたカードです。彼らは教会の入口へと、助けを求めて向かっているのでしょう。
そのためペンタクルの５は、正位置では貧困や厳しい現実を意味し、逆位置では争いなどで混乱している状況だと解釈します。
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正位置と逆位置の意味
こちらではペンタクルの５の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード：貧困、厳しい現実、生活難、仕事を失う、怪我
ペンタクルの５は、貧乏のカードと呼ばれており、貧困や生活難など厳しい現実を意味するカードです。
このカードは、生活に困窮しており、助けが必要な状態だという意味があり、未来を表す位置で開かれたなら、そうなる可能性を示唆しています。
ただ必ずしも、金銭的な問題だけとは限らず、精神的な意味での困窮や貧しさなども表しますから、その点を注意して解釈しましょう。
例えば、心が安心できる居場所がないなど、実際に家が在っても、その場所が厳しい環境なのかもしれません。
また、怪我や病気などで、仕事が出来なくなるなど、そんな厳しい現実を体験する可能性もあるのでしょう。
正位置では、金銭的にも精神的にも困窮し、希望が見えない状況です。
逆位置の意味
キーワード：混乱、危機からの逃避、経済的な混乱、騒乱
逆位置でのペンタクルの５は、大きな混乱が訪れることを意味し、それにより心が落ち着かない状況に置かれることとなります。
突然の支出で、経済的な計画が崩れたり、生活に支障が出るなどの問題は、特に起こりやすい事象だといえるでしょう。
それ以外でも、事故やケガなどにより、一時的な収入が途絶えてしまうことや、生活上での混乱が起こり、先が見通せない状況に陥るとも解釈できます。
また時には、親戚や知人から経済的な支援をもとめられて、逆にあなたの生活に支障が出るようなことも、あるかもしれません。
どちらにせよ、このペンタクルの５が逆位置で開かれると、生活に支障が起きて、精神的には落ち着けない混乱状態になるのです。
逆位置では、混乱して気が動転してしまい、見通しが立たない状況でしょう。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ペンタクルの５の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード：損失、資金不足、ハードワーク、危機的状況
仕事に関する占いで、ペンタクルの５のカードが正位置で開かれると、金銭的な面での危機と仕事上の危機の、どちらかで問題が起きると解釈します。
事業を営んでいるなら、資金不足によって、危機的状況に陥る可能性がありますし、仕事であればハードワークで身が持たないなど、精神的にひっ迫していくことを意味します。
その結果、場合によっては、今までに持っていた経済的安定が崩れ、生活が基盤から揺らいでしまうことにも成り兼ねません。
周りの状況を確認しつつ、何が起きても対応できるように、シッカリと備えておきましょう。
正位置では、面倒な仕事を任せられたり、解雇されたりして、今までの安定が崩れることを暗示します。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード：計画外の問題、失業、事業の失敗、環境の混乱
仕事をテーマにした占いで、ペンタクルの５のカードが逆位置で開かれると、予想外の問題が起き、事業や職場が混乱して動揺することを意味します。
会社の都合で突然の失業など、周りの環境的な問題から、思いもよらない混乱状態へ陥ると解釈します。
事業においても、関係会社の急な倒産や、思いもよらない損失の発生など、これまでの安定していた状況が、崩れやすくなるといえるでしょう。
この混乱は、致命的なものにはなりませんが、安定を取り戻すためには、しばらく時間が掛かる可能性が高いと考えられます。
逆位置では、周囲の状況に振り回される暗示です。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ペンタクルの５の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード：精神的な困窮、経済的な不足感、関係が希薄なる、先行きへの心配
恋愛をテーマに占った際に、ペンタクルの５のカードが正位置で開かれたなら、多くの場合は愛情の困窮など、精神的な貧しさを意味します。
もし恋人を探しているのなら、あなたの中に悲観的な気持ちがあり、出会いを遠ざけている可能性があります。
また、パートナーとの間での経済的な問題が原因で、先行きへの不安が募り、二人の関係が冷めてしまうとも解釈できるでしょう。
相手の気持ちを占った際に、このカードが正位置で開かれたなら、気持ちが離れていることを意味するのです。
正位置では、気持ちが冷めてしまって、相手に愛情が持てない状態でしょう。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード：避難、混乱、別れ、孤立
ペンタクルの５が、恋愛を占った際に逆位置で開かれると、それは感情的な混乱により、孤立することを意味します。
二人の関係であれば、お互いの気持ちが急速に離れていき、一緒にいることに、疑問や否定感を感じるかもしれません。
お互いが疎ましく感じられて、時には、相手の暴力的な発言や態度が原因で、あなたがどこかに避難せざる得ない状況にも陥るでしょう。
このカードは、愛情の不足によって、衝動的な気持ちが態度に出てしまい、混乱が起きると解釈すれば、その意味を読み解きやすいしょう。
逆位置では、気持ちが混乱して実りのない恋愛を表します。
ペンタクルの５のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ペンタクルの５」は、貧乏のカードと言うのに相応しく、強い不足感を感じて混乱するという意味を持っています。
カードの意味を解釈する際のポイント
ペンタクルの５のカードは、心に感じる貧しさが原因で、不安に駆られ、助けを求めて行動する様子を描いています。
そのため正位置では、貧しい気持ちに直面するような、厳しい現実が起こる可能性があることを示唆しており、恋愛でも孤独な思いを味わいやすくなるでしょう。
また逆位置では、そんな不足感から来る行動が混乱を招いたり、動揺するような大きな問題に見舞われると、解釈できるのです。
このカードは、正位置と逆位置のどちらで開いても、ネガティブな意味が強いので、注意して解釈してください。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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経済的な困窮から、精神的にも苦しい状況になっている様子が描かれています。