こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ペンタクル(もしくはコイン)の3」について、詳しく解説していきます。
一般的なタロットカードでは、この護符(ペンタクル)は、金貨(コイン)に分類され、そのカードの意味も同じです。ですので、こちらではあえて金貨(ペンタクル)として解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ペンタクルの3の絵柄の意味
ペンタクルの3のカードは、青い衣服をまとった若い職人が、図面を片手に、寺院の彫刻や建築に携わっています。
彼はプロの技術者としてその仕事に携わりながら、自らの腕を磨くためにも、周りの人々と協力し合い、真剣に作業を進めているのです。
■正位置:学習、スキルの習得
■逆位置:能力不足、平凡
※画像参照:RWSタロットカード
黄色の前掛けをして作業している姿は、彼が彫刻家であることを物語り、水色の衣服からは、プロといってもまだ経験が浅く、これからその腕をさらに磨こうという、姿勢を表します。
そのためのペンタクルの3は、正位置では学ぶことや技術の習得、習熟を意味し、逆位置では能力不足で周りと協力できず、平凡であると解釈します。
正位置と逆位置の意味
こちらではペンタクルの3の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:技術、修練、熟練、協力、造る
ペンタクルの3は、自らの技術の上達のために、周りと協力して、真剣に取り組む意思を意味するカードです。
そのため、このカードが正位置で開かれると、修練や熟練、または周囲との協力で、何かを成し遂げると解釈できます。
特に真面目な姿勢が前面に表れているカードなので、相手の気持ちや疑いをチェックするカードとして開かれたなら、正しい行いをしていると読み取れます。
また、このカードは技術や能力を磨くことを意味するので、受験や試験、試合の結果で開かれた時には、努力の成果が出ると受け取って良いでしょう。
どちらにしても、自分の知識や技術を磨くことが、成功のカギとなります。
正位置では、いままで培ってきたスキルが、多くの人から認められるでしょう。
逆位置の意味
キーワード:能力不足、手抜き、適当、不調和、未完成
逆位置でのペンタクルの3は、真摯な気持ちが抜け落ちて、手を抜いたり、未完成に終わることを意味しています。
技術は在っても、真面目な一面が消えてしまうことで、楽をして手を抜きたい気持ちとなり、周囲との協力関係も崩れていくのです。
その結果、能力不足で計画が中止となったり、未完成に終わってしまうなど、物事を途中で投げ出すような事態に、陥りやすくなると解釈できます。
これは勉強においても同じで、試験や受験について占ったのなら、勉強に身が入らず、危うい状態であるといえるでしょう。
このカードは、総じて正位置では真面目な態度を表し、逆位置では不真面目であることが告げられるのです。
逆位置では、努力不足により、実力が伴っていないことを表します。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ペンタクルの3の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:能力向上、堅実な成果、計画やプランニング、プロジェクトの成功
仕事に関する占いで、ペンタクルの3のカードが正位置で開かれると、その真摯に仕事に向き合う姿勢から、周囲にも能力を認められると解釈します。
スキルの向上のために、より高度な仕事を任されたり、チームで大きなプロジェクトに取り組むなど、成長のチャンスが到来することを意味します。
このカードが正位置で出ると、最大限の能力を発揮することを求められるので、乗り越えられることを信じて、全力で取り組んだ方が良いでしょう。
また、自らの能力を上げる勉強や資格取得などにも、好条件がそろいやすいので、積極的に取り組んでください。
正位置では、これまでの努力が実り、実力が評価されるでしょう。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:手抜き、独断先行、プロジェクトの未完了、計画の遅延と中止
仕事をテーマにした占いで、ペンタクルの3のカードが逆位置で開かれると、仕事に対して怠惰になり、計画の遅れや中止などが起きることを意味します。
仕事に身が入らず、思わず手を抜いてしまうような、そんな中途半端な気持ちになりやすく、それにより計画は遅延しがちになるでしょう。
転職などでも、真剣に取り組める仕事に出会えず、なかなか能力を活かせないと読み取れます。
このカードが逆位置で出たときには、自分の気のゆるみが問題を引き起こしていると解釈して、今一度、自分自身の気持ちと向き合ってみて下さい。
逆位置では、手抜きによって、間違いや見落としがあることを暗示します。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ペンタクルの3の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:真剣な付き合い、堅実な相手、計画的、順調に関係が進む
恋愛をテーマに占った際に、ペンタクルの3が正位置で開かれたなら、その恋愛は真剣な付き合いとして順調に進むことを意味します。
もちろん、周囲の人からの評価も良く、二人が望んだ予定通りに、関係が進みやすいといえます。その意味では、将来的な計画を立てる好機です。
また、恋人を探しているのなら、仕事上での付き合いや紹介などで、協力し合えるパートナーと出会う可能性もあります。
恋愛におけるペンタクルの3のカードには、あまり華やかさはありませんが、物事は順調に進みやすいと解釈して良いでしょう。
正位置では、地味でも誠意のある、まじめな交際を表します。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:中途半端な関係、迷い、仲たがい、惰性の関係
恋愛をテーマに占ったときに、このペンタクルの3が、逆位置に開かれると、二人の情熱は冷め、関係が崩れやすいことを意味します。
気持ちが乗り気になれず、些細なことで仲たがいをしたり、迷いが出やすい時期だと解釈できるでしょう。
またもしあなたが、恋人を募集中なら、このペンタクルの逆位置の時期に出会う方とは、なかなか真剣な交際へとは進展しません。
特に恋愛では迷いが出て、惰性で2人の関係を続けてしまい易い時なので、自分の望みを見失うことが無いように意識しましょう。
逆位置では、投げやりな交際や、うだつの上がらない関係を表します。
ペンタクルの3のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ペンタクルの3」は、自分の能力の向上に取り組む、チャンスの到来を示すカードともいえる意味を持っています。
カードの意味を解釈する際のポイント
このペンタクルの3のカードが正位置で出たときには、楽な現実が訪れるのではなく、あなたの成長を求める、適度な課題が与えられることを意味しています。
ですから、良いカードではあるものの、決して楽が出来たり、成功がすぐ先に転がっている訳ではありません。
大アルカナの「吊るされた男のカード」ほど過酷な試練ではないにしても、そんな真摯な心持ちと努力を求められる時期が、訪れると解釈しましょう。
その後の成功の大きさは、今のあなたの努力と成長次第だと、思って間違いありません。
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それでは最後にタロットカード関連の記事を紹介します。初心者向けの紹介記事になりますので、気なるものをチェックしてみてください。
特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
初心者のためのタロット占い入門
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■初心者向けのタロット占いのやり方など、タロット占いの基本を解説。
・タロットカード占い初心者のための基本的なやり方【シャッフルなど入門編】
■初めてタロットカードを購入する際の注意点を書き出しました。
・初心者がタロットカードを通販で購入する際のおすすめと3つの注意点
タロットカードの意味や解釈に関するまとめ
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■56枚の小アルカナの種類と簡単な意味を一覧で紹介。
・小アルカナの意味一覧<ワンド、ペンタクル、ソ―ド、カップ>
これまでの努力が評価され、才能が注目を浴びるチャンスの到来を告げるカードです。