こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ペンタクル(もしくはコイン)の2」について、詳しく解説していきます。
一般的なタロットカードでは、この護符(ペンタクル)は、金貨(コイン)に分類され、そのカードの意味も同じです。ですので、こちらではあえて金貨(ペンタクル)として解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ペンタクルの2の絵柄の意味
ペンタクルの2のカードは、若い青年が2枚のコインを繋ぎ合わせて、遊びに興じています。背後では荒れ狂う海を渡る船が見えますが、彼の眼にはそれが映っていません。
遊んでいるその姿からは、陽気な雰囲気が感じられますが、彼の周りには誰もおらず、一人で遊びに興じていることが解ります。
■正位置:気晴らし、バランスを取る
■逆位置:不摂生、不均衡、現実逃避
※画像参照:RWSタロットカード
オレンジと黄色の衣服をまとった青年は、自分の遊びに気を取られて、荒波を越えていくような現実には、目が向けられていないようです。
そのためのペンタクルの2は正位置では、陽気な気分や気晴らしを楽しむことを意味し、逆位置では現実逃避や不摂生など、生活が乱れると解釈します。
正位置と逆位置の意味
こちらではペンタクルの2の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:陽気、バランスを取る、気晴らし、器用、楽しむ
ペンタクルの2は、陽気な気分で気晴らしを楽しんだり、趣味に興じることを意味するカードです。
また、背景に描かれた厳しい現実に背を向けて、遊びに専念している様子からは、苦楽のバランスをとっているとも解釈できます。
金貨の意味をもつペンタクルを、遊びの道具として扱ているので、潜在的には、お金を使って趣味や気晴らしを楽しむこととなるでしょう。
また、2つの金貨のバランスをとっているような姿から、ものの価値を推し量り、検討しているとも読み取れます。
どちらのせよ、彼は器用で能力もあるようですが、それがなかなか現実の豊かさには反映されないようです。
正位置では、目の前のことに対して、器用にバランス良く取り組めているでしょう。
逆位置の意味
キーワード:現実逃避、不摂生、不均衡、浪費、引きこもり
逆位置でのペンタクルの2は、陽気さが失われ、現実から目を背けて、お金を浪費して遊びに明け暮れる姿を意味しています。
正位置では、現実的な厳しさに対して、遊びや趣味でバランスを取り、生活の均衡を保っていました。ですが逆位置では、その均衡が崩れていると解釈します。
その結果、現実から完全に目を背け、自分の世界の中で、遊びや趣味に興じて、ただお金だけを浪費していきます。
確かに浪費する額は少ないかもしれませんが、彼はすでに現実に参加していないので、一人で引きこもる様な状態に陥りやすいでしょう。
その状態が致命的な問題になるのには、多少の時間が掛かるかもしれませんが、心はすでに現実から逃げ出しているのです。
逆位置では、色々なものを抱え込み、バランスが悪い状況です。生活が乱れていることも暗示します。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ペンタクルの2の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:経理や事務、気楽な仕事、プライベートの充実、調整役
仕事に関する占いで、ペンタクルの2のカードが正位置で開かれると、器用に仕事をこなす能力があると解釈し、プライベートでの充実も意味します。
このカードは、物事に真剣に取り組むよりも、気楽に様々なことをこなしていく能力を示すので、器用貧乏に陥りやすい傾向があります。
特に、経理や事務方など、内にこもる仕事では才能を発揮しやすく、心のバランスを取ってマイペースで取り組めるでしょう。
また社内での調整役としても、その陽気で上手に対応する才能が活かされるので、人間関係で悩むことはありません。
正位置では、臨機応変に対応する能力があり、実力を発揮できるでしょう。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:軽薄な態度、使い込み、無責任、遊びに興じる
仕事をテーマにした占いで、ペンタクルの2のカードが逆位置で開かれると、無責任な勤務態度や、事業への姿勢を意味します。
事業を営んでいるのであれば、仕事は社員に任せて、自分は遊びに興じてしまうなど、無責任に会社のお金を流用する、そんな可能性があるとも解釈できます。
また、勤務時間に遊びに興じてしまうなど、軽率な態度が前面にでて、現実から逃避するようになります。
ペンタクルの2のカードは、周りの状況はお構いなしなので、そんな自分の世界へと、より傾倒していくことと成るでしょう。
逆位置では、雑念が多く、仕事に集中するのが難しい状態です。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ペンタクルの2の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:気軽な恋愛、楽しい関係、浮き沈み、調和
恋愛をテーマに占った際に、ペンタクルの2が正位置で開かれたなら、気楽で楽しい恋愛が始まる可能性があることを意味します。
ペンタクルの2のカードは、陽気な気分で遊びに興じることを表すカードですから、恋愛に関しても気楽で陽気な側面が前面にでると解釈します。
そのため、新たな出会いは遊びや趣味から生まれ易しですし、その二人の関係は深まることはなく、表面的な一時の物となり易いでしょう。
気持ちの浮き沈みはあれど、そんな表面的な恋愛では、どこか物足りなさを感じるかもしれません。このカードは恋愛への心持ちを表すのです。
正位置では、軽いノリの楽しい恋愛を表します。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:軽率な関係、遊びの付き合い、経済的な負担、二股
恋愛をテーマに占ったときに、このペンタクルの2が、逆位置に開かれると、遊びの関係など軽率な恋愛であることを意味します。
相手の行動が怪しく、確認の気持ちでカードが逆位置で出れば、二股を掛けられたり、真剣味にかけた遊びの気持ちであると解釈できます。
特にペンタクルはお金を意味するカードなので、時にはあなたに経済的な負担を強いるような、不心得な相手が近づいてくるかもしれません。
また、逆位置は誠実さに欠けた状態なので、不倫関係等にも注意が必要です。
逆位置では、実りのない軽い恋愛を表します。
ペンタクルの2のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ペンタクルの2」は、陽気で楽しい遊び心のカードともいえる意味を持っています。
カードの意味を解釈する際のポイント
ペンタクルの2のカードは、深刻さとは無縁で、逆にそこから目塑をらしがちな傾向を、持っている人が開きやすいと言えるでしょう。
そのため、現実での苦労や努力は苦手で、どうしてもひと時の楽しみに、時間を費やしてしまいやすく、なかなか集中力が保てません。
その意味ではその傾向が、何事においても、中途半端な結果しか得られない原因となっているのです。
ただ、まとめ役や調整役としての能力には長けていると解釈できるので、その点を活かせると、現実も楽しめるようになるでしょう。
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それでは最後にタロットカード関連の記事を紹介します。初心者向けの紹介記事になりますので、気なるものをチェックしてみてください。
特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
初心者のためのタロット占い入門
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タロットカードの意味や解釈に関するまとめ
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■56枚の小アルカナの種類と簡単な意味を一覧で紹介。
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青年が2つのペンタクルを上手に扱う様子は、物事への適応力や柔軟性を表しています。