こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ワンド(棒)の6」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ワンドの6の絵柄の意味
ワンドの6のカードは、激しい戦いからの凱旋を祝うかのように、頭には勝者の象徴である月桂樹を着け、手にもつ棒にも美しい花飾りが掲げられています。
その姿は誇らしげに胸を張り、白馬も美しい装いで覆われています。棒を手に付き従う従者も、喜びの表情を見せているかのようです。
■正位置:成功、勝利、良い解決
■逆位置:敗北、劣等感
※画像参照:RWSタロットカード
この棒を手に、白馬にまたがる騎士は、国を守るために戦いに赴き、今まさに故郷へと戻ってきたところなのでしょう。
そのため正位置では、勝利、成功、プライド、揺るがない自信を意味し 、逆位置では敗北や劣等感といった意味を表します。
正位置と逆位置の意味
こちらではワンドの6の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:勝利、成功、凱旋、プライド、自信、良い結果、信頼にこたえる
ワンドの6は、勝利や成功を象徴するカードですから、試合や争いなどで良い結果を得て、自信をつけることを意味します。
このワンドの6のカードが、他者と争うようなスポーツでの試合や、試験の結果を暗示するカードとして開かれたなら、それは好成績を収めると解釈して良いでしょう。
騎士が凱旋するかのように、周囲の期待に応えるのが、このカードの意味でもあります。
その得られた結果は、多くの人から祝福もって受けいれられ、自らも強い自信とすることが出来るのです。
また従者を従えて凱旋することから、個人の独力による結果はもちろん、チームプレーで勝利するリーダーのような役割も担っているといえます。
正位置では、目標を達成し、周囲から称賛されることでの喜びで、心弾む状況を示しています。
逆位置の意味
キーワード:敗北、劣等感、自信喪失、悪い結末、虚栄心、油断
逆位置でのワンドの6は、敗北や挫折により劣等感を味わうことを意味します。このカードが反転すると、敗北後の帰還を表すことになるのです。
カード全体の意味が、真逆に読み取られ、自信を失いうなだれて戻るその姿は、失意に打ちひしがれて、強い劣等感を味わっていると解釈できます。
意気揚々と凱旋する正位置の騎士も、逆位置で敗北を味わうことで、自分の傲りを恥ずかしく感じているかのようです。
その敗北は油断や虚栄心、傲りによてもたらされるもので、実力が発揮できていれば、負けるような争いでは無かったといえるでしょう。
そのため、このワンドの6のカードが逆位置で開かれた際には、実力不足による敗北というより、油断による失墜と解釈できるのです。
逆位置では、目標を達成できず敗北感を味わうこと、の他に、達成できたとしても素直に喜べない状況も示唆します。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ワンドの6の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:プロジェクトの成功、事業の成長、目標の達成、実力に見合う評価、信頼を勝ち取る
仕事に関する占いで、ワンドの6のカードが正位置で開かれると、事業やプロジェクトの成功を成し遂げ周囲から認められると解釈します。
このカードは、独力での成功はもちろん、特にチームのリーダーとしての力量も表しており、仲間を率いて大きな成果が出せることを意味しています。
その仕事で成し遂げる成果は、周囲からも高く評価され、多くの信頼を勝ち取ることでしょう。
成功と勝利、信頼と賞賛、自信と実力、そのすべてが得られますが、その喜びの大きさは、あなたがチャレンジした、ハードルの高さによって決まります。
正位置で開かれるときには、チームワークを発揮し、目標を達成して、周囲からの称賛を浴びることができるでしょう。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:油断による失敗、自信喪失、失意の結果、目標の未達、劣等感
仕事をテーマにした占いで、ワンドの6のカードが逆位置で開かれると、事業の失敗や計画の未達による失意を感じると解釈します。
過信して取り組んだチャレンジが、些細な油断から失敗に終わることを意味し、自信を喪失するとともに、周囲からの信頼も失う結果となるのです。
その計画や新しい取り組み自体は、決して越えられなものではありませんでしたが、油断や慢心が計画の甘さとなり、結果的に引かざる得ない状況に追い込まれます。
結局のところ、そのことは誰よりも自分が一番良く解っているので、人の目が気に成り、恥ずかしい気持ちに打ちひしがれてしまうのです。
逆位置では、チームワークを発揮できず、思い通りの結果が出せないことを暗示します。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ワンドの6の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:婚約、結婚、恋の成就、祝福
恋愛をテーマに占った際に、ワンドの6を解釈するなら、これまでの思いが叶い祝福されることを表します。
ワンドの6は、多くの人からの祝福を得ることを意味するカードですから、すでに恋人がいるのなら、これまでの二人の努力が実り、周りに喜ばれる婚約や結婚へと進展しやすいでしょう。
また片思いで意中の人がいるなら、その恋が実る可能性も確実に上がっています。
恋愛におけるポイントは、周囲からの祝福を受けられるかどうかです。ですから不倫の成就に関しては、微妙だといわざるを得ません。
正位置で開かれるときには、恋のライバルに打ち勝つなど、努力の末に恋が実るでしょう。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:失恋、自信を失う、誘惑による破断、叶わない恋
恋愛をテーマに占ったときに、このワンドの6のカードが、逆位置に開かれると、失恋や叶わない恋など失意を味わうことを意味します。
こんな時には、意中の相手に告白するような、勝負にでる行動は、避けた方が無難だといえるでしょう。
また現在恋人が居るのなら、甘い誘惑への油断により、関係が悪化することや、裏切られるような、失意を味わう可能性があると解釈できます。
ワンドの6のカードは、逆位置となると自分を恥じるような失敗をしかねないので、そのような行動にはくれぐれも注意しましょう。
逆位置では、劣等感が恋の成功を遠ざけることを示唆しています。
ワンドの6のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ワンドの6」は、勝利と成功のカードともいえるもので、周囲からも祝福され、自信が得られることを意味します。
カードの意味を解釈する際のポイント
ワンドの6は、正位置で開かれれば、一定の成功を修め、自信と信頼を得られるとても素晴らしカードです。
ですがこのカードが逆位置となると、傲りからの油断により、手痛い体験を強いられると解釈されます。
大切なことは、自分を過信せず、謙虚に物事に挑むことが、このカードによるメッセージだということです。正位置と逆位置のどちらが出ても、その意味だけは心しておくようにしましょう。
周りから祝福される成功を収めれば、誰しも天狗になりやすいものです。そんな時こそ、まさに心に油断が生まれるのかもしれません。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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・タロットカード占い初心者のための基本的なやり方【シャッフルなど入門編】
■初めてタロットカードを購入する際の注意点を書き出しました。
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タロットカードの意味や解釈に関するまとめ
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■56枚の小アルカナの種類と簡単な意味を一覧で紹介。
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栄光を手にし、周りから称賛されている様子が描かれています。騎士が乗る馬だけが不満げな表情をしているのが気になりますね。