こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ソード(剣)のペイジ」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ソードのペイジの絵柄の意味
小アルカナのソードのペイジのカードは、髪がなびくほどの強い風を受けながら、青年が剣を片手に立ち尽くし、周りを警戒している姿です。
その視線は、これまで歩んできた道を、振り返るかのように背後に向けられて、表情もとても硬く、鋭い視線で見据えています。
■正位置:警戒心、観察、緊張に耐える
■逆位置:スパイ行為、不信感
※画像参照:RWSタロットカード
ソードのペイジのカードは、警戒心や緊張感で心が満たされ、身構えていることを意味し、剣を携えているその姿から、身の危険を感じているとも受け取れます。
そのため正位置では、危機感を感じて周囲を用心していることを表し 、逆位置では、不信感や悪意を持って、周囲と関わっていると解釈します。
正位置と逆位置の意味
こちらではソードのペイジの、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:警戒心、観察、緊張に耐える、猜疑心、疑心暗鬼
ソードのペイジは、剣を携えて身構えるその姿から、警戒心や猜疑心をもって、周囲を伺っていることを意味しています。
彼が後ろを向いているのは、自分がこれまで歩んできた過去や、自分の後ろにいる人たちに、今の地位を奪われないかと、疑心暗鬼になっているからなのでしょう。
ですから、このソードのペイジは、競争社会を勝ち抜いてきた結果、自らの保身に走り、地位が奪われることを警戒していると、解釈できるのです。
荒野に立って、質素ないで立ちで風をその身に受ける姿から、彼が守ろうとしているのは、己が身一つであり、財産や資産などを、まだ持ち合わせていないことが解ります。
またペイジのカードは、メッセンジャーとしての意味もあるので、このカードは開かれると、何かしらのメッセージが届くとも言えるでしょう。
逆位置の意味
キーワード:スパイ行為、不信感、独立心、下克上、野心的
逆位置でのソードのペイジは、正位置のような現在の地位の保身から打って変わり、将来に向けて、さらに上の地位を狙う、野心的な意味合いが強くなっています。
そのため、スパイ行為による裏切りや、上層部の失敗を付け狙うような、下克上ともいえる策略を練るなど、その行動が背信的になっていくのです。
彼は、自分以外の存在を信じることが出来ず、常に剣を携えて周りの様子を伺い、隙あらば自身の出世を試みようとしていると、解釈できます。
そんな様子から、逆位置でのペイジのカードは、抜かりなく物事に眼を配り、常に現状を覆そうとしているかのような、闘争心を隠し持っているといえるのです。
また自らの能力のみで、この世界でのし上がって行こうという、強い意思も持ち合わせているとも言えるでしょう。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ソードのペイジの正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:用心深い、原因の追究、警戒心、独立独歩
仕事に関する占いで、ソードのペイジのカードが正位置で開かれると、人に頼るのが苦手で、独立独歩で仕事を勧める、心理的な姿勢があることを意味します。
そのため、周囲の人間関係による影響を嫌い、周りに足を掬われないかという警戒心を感じながら、自力で物事を勧めようとしていると、解釈できます。
仕事において、このソードのペイジが正位置で開かれると、自分の能力や仕事に干渉されるのを望まず、常に反論できるように構えている、そんな態度として読み取れるのです。
また、ペイジにはメッセンジャーとしての意味もあるので、あなたが身構えるような仕事の案件が、突然舞い込む可能性もあります。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:上司への対立、会社への反感、反発的な態度、スパイ行為
仕事をテーマにした占いで、ソードのペイジが逆位置で開かれると、会社や上司への反感が募り、隙あらば攻撃できなかと準備していることを意味します。
このカードは逆位置になると、強い攻撃性を帯びるので、そんな反発心が、上司や会社へのスパイ行為や情報操作として、行動に現れると解釈して下さい。
そのため、社内での人間関係では、攻撃的な意見や態度が増えて、周囲と協力し合って、プロジェクトを進めていくことが難しく、諍いを起こしやすくなるでしょう。
向上心はあるものの、その気持ちが空回りして、なかなか成果を出せない状態だとも解釈できます。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ソードのペイジの正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:異性への警戒、疑念や猜疑心、信頼の欠如、トラウマによる影響
恋愛をテーマに占った際に、ソードのペイジが正位置で開かれたなら、異性への警戒心をもって、恋愛で疑念や猜疑心に捕らわれていることを意味します。
過去のトラウマの影響から、異性を信頼することが出来ず、なかなか気を許せない状況に陥っているとも、解釈できるでしょう。
そのため恋愛中であれば、相手の浮気などを警戒して、恋人の行動を監視したり、それがもとで喧嘩することにも成り兼ねません。
また恋人募集中なら、なかなか異性への警戒心が解けないために、いつまでたっても関係を深められず、自分でブレーキを掛けている状態だと言えます。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:相手への反発、裏切り、仕返し、不寛容
恋愛をテーマに占ったときに、このソードのペイジのカードが、逆位置に開かれると、相手への攻撃的な態度が前面に出て、反発心が高まることを意味します。
その反発心ゆえに、恋人を裏切るような行為に出てしまったり、仕返しともいえる態度を、とってしまうことがあると解釈できます。
また暴力的な言動や、相手の行動を執拗に監視したり制約するなど、ストーカーともとられかねない行為に、走ってしまうことも在るでしょう。
このソードのペイジが、逆位置で開かれると、感情のままに行動しやすくなるので、特に注意してください。
ソードのペイジのまとめ
タロットカードの小アルカナ「ソードのペイジ」は、自分の持っている不安感から、周りへの警戒心が強まるカードともいえる意味を持っています。
カードの意味を解釈する際のポイント
ソードのペイジのカードは、まだ実力が無く、いつ崩れるかも解らないほどの弱い状態でいるために、そんな自分を守るための、警戒心が前面に出ている様子です。
その意味では、過去に辛い思いをし、何とか今の自分を繋いできた、その気持ちが、彼の警戒心を駆り立てているのです。
特にそれが逆位置になると、攻撃的な側面として表れやすく、感情の思うがままに行動に移ってしまいやすくなります。
その結果、いつまでたっても協力者が得られず、安心できないままで孤高の人生を送っている。そんな生き方を物語っているのかもしれません。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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