こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ソード（剣）の５」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ソードの５絵柄の意味
小アルカナのソードの５のカードは、不敵な笑みを浮かべた男性が、勝利して得た戦利品の剣を集めています。
その顔からは、どのような手段を使ってでも勝利すれば良いという、利己的な意思が感じられ、敗者をあざ笑うかのような姿勢が、それを象徴しています。
■正位置：裏切りによる勝利、残念な勝利
■逆位置：屈辱的な敗北、空虚感
※画像参照：RWSタロットカード
ソードの５のカードは、謀略などによる残忍な手段での勝利を意味し、他を顧みない強引な姿勢で、目的を成しとげると解釈できます。
そのため正位置では、裏切りや謀略による勝利を意味し 、逆位置では、敗者となって屈辱を味わい、失意に打たれると解釈します。
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正位置と逆位置の意味
こちらではソードの５の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード：強引な勝利、裏切り、利己的な行動、暴力にる支配、屈服させる
ソードの５は、敗者が失意のもとに置いていった剣を、不敵な笑みを浮かべながら集めている男性が描かれており、その状況から強引に勝利を得ることを意味します。
その勝利は利己的で、他者を顧みない卑劣なものであるため、一時の勝利は得られるものの、周りの人たちは、あなたのもとを去っていくと解釈できるでしょう。
ですから、この勝利は永続的なものではなく、場合によっては自分が逆に裏切られたり、策略にハマるなどして、失う可能性が高いものだといえます。
ルールを守らないアンフェアな姿勢により、返って人からの信用を失い、孤独になるのですが、その過ちにまだ本人は気付いていません。
目先の欲望に捕らわれて、周りが見えていない危うい状態にあると、解釈できるカードです。
逆位置の意味
キーワード：敗北感を味わう、屈辱を味わう、罠にはまる、自信を失う、空虚感
逆位置でのソードの５は、一転して敗者に光があたり、屈辱的な敗北を味わい失意に陥ることを意味します。それはまさに心が折れるような体験です。
ですからこのカードが、未来を占う位置に開かれると、そんな策略にハマり、敗北して自信を失う可能性があると解釈できます。
またソードの５のカードは、目先の欲望に気を取られて、将来が見えていないことを意味するので、賭け事やギャンブル、投資などにはなおさら要注意です。
これらの勝負は、策謀によって最初から結果が見えているもので、逆転の余地はなく、気軽に飛び込むと、大きなショックを味わうこととなります。
自分の大切なものまで失うことの無いように、十分注意して現実と向きあいましょう。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ソードの５の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード：強引な目標達成、不正行為、アンフェアな取引、詐欺
仕事に関する占いで、ソードの５のカードが正位置で開かれると、利益を得るためなら、不正に手を染めかねない心持ちに、陥っていることを意味します。
ソードの５は、勝利を得るためなら手段を選ばないので、その強引なやり方が周りの反感を買い、同僚さえも、あなたのもとを去っていく可能性があると、解釈できます。
チームワークで進めるべきプロジェクトでも、独善的になり、評価を独り占めするかような、仲間を蔑ろにする行いが、目立つようになるでしょう。
このカードが仕事上の人間関係で開かれたなら、目先の利益や昇進に気を取られて、周りが見えていないと言えるかもしれません。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード：屈辱的を味わう、プライドが折れる、降格や移動、仕事への失望
仕事をテーマにした占いで、ソードの５が逆位置で開かれると、屈辱を味わうような仕打ちを受けて、仕事や会社への失望を感じることを意味します。
信じてついてきた上司に裏切られ、失意のうちに落とされるなど、あなたが仕事に熱意をそそいでいるほど、そのショックは大きいと言えるかもしれません。
これまでの経歴やプライドが、引き裂かれるような思いをして、出世争いなどの戦線から、離脱することになるとも解釈できます。
ただ、どちらにせよその争いの場には未来は無いので、そんな現実から、目を覚ます機会だと捉えても、良いかもしれません。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ソードの５の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード：相手への裏切り、利己的な恋愛、攻撃的な関係、不倫
恋愛をテーマに占った際に、ソードの５が正位置で開かれたなら、自分の感情に翻弄されて、利己的な恋愛に走る可能性があることを意味します。
それは不倫のように、誰かの相手を奪うような、略奪愛かもしれませんし、我儘をいって相手を困らせるものかもしれません。
どちらにせよその恋愛は、相手から強引に愛情や気遣いを得ようとするものなので、周りはそんなあなたの姿勢に疲れ、次第に遠ざかっていくと解釈できます。
ソードの５が恋愛で開かれるときは、周りが見えなくなっており、暴走気味なのかもしれません。今一度冷静に自分の気持ちを振り返りましょう。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード：相手の浮気、不道徳な関係、暴力的な支配、依存的な関係
恋愛をテーマに占ったときに、このソードの５のカードが、逆位置に開かれると、感情的に振り回されるような、不道徳な恋愛に陥っていることを意味します。
それは例えば、不倫を求められ、相手との不道徳な関係を強いられたり、DVのような、暴力的な支配を受けているのかもしれません。
どちらにせよその恋愛は、あなたから尊厳を奪い去るものだと、解釈して良いでしょう。中には相手がヒモのようになり、経済的に依存してくるケースもあります。
ですから、恋愛でこのソードの５のカードが逆位置に開かれたなら、そんな相手からの、依存を受ける関係に陥っていると考えられます。
ソードの５のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ソードの５」は、利己的な欲望に振り回され、周りを顧みない気持ちになっていることを、意味するカードです。
カードの意味を解釈する際のポイント
ソードの５のカードは、目先の欲望に捕らわれることで、不正に手を染めてでも、勝利に固執することを意味するカードです。
そのため逆位置では、一転して敗北を表すものの、やはりその敗北さえも、目先の利益に眼がくらんだ結果、訪れるものだと言えるでしょう。
争いの中に身を置いて、欲望に捕らわれているため、カードが正位置であろうと、逆位置であろうと、否定的な解釈となってしまいます。
ですから、ソードの５のカードが開かれた時には、自分の求めるものが何なのか、今一度冷静に見直す時だと言えるかもしれません。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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