こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ペンタクル(もしくはコイン)の8」について、詳しく解説していきます。
一般的なタロットカードでは、この護符(ペンタクル)は、金貨(コイン)に分類され、そのカードの意味も同じです。ですので、こちらではあえて金貨(ペンタクル)として解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ペンタクルの8の絵柄の意味
ペンタクルの8のカードは、見習いの彫刻家が、同じ形の作品を何枚も作り続け、その技術を磨いています。
その真面目に作業に取り組む姿勢から、見習いと言えども、自分の仕事に自信と誇りを持ち、高い技術を身に付けようと、努力しているのが伺えます。
■正位置:勤勉、職人、技術向上
■逆位置:虚栄心、手を抜く
※画像参照:RWSタロットカード
飽きることなく、作業に従事するその姿勢には、迷いや疑いはなく、努力を積み重ねることで、プロとして自立しようという、強い意思が読み取れます。
そのためのペンタクルの8は、正位置では、勤勉に励むことや技術の向上を意味し、逆位置では、迷いが出て怠けたり、手を抜いてしまうと解釈するのです。
正位置と逆位置の意味
こちらではペンタクルの8の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:勤勉、職人、技術向上、努力する、専念する
ペンタクルの8は、コツコツと1つのことに取り組む誠実な姿勢を意味するカードです。
このカードが、進路や仕事に関する占いで開かれると、その誠実な姿勢が実を結ぶと解釈できるので、とても良いカードだといえるでしょう。
迷いなく1つのことに専念することで、道が開けていくという意味も持ち合わせていますから、目先の結果に捕らわれずに、自分磨きに取り組んでください。
特に、同じことを繰り返していると思っても、それにより得られている経験もあり、そんな努力がのちの結果へと繋がります。
ペンタクルの8の正位置は、そんな誠実で勤勉な気持ちを表すのです。
逆位置の意味
キーワード:虚栄心、手を抜く、怠ける、迷いと疑問、移り気
逆位置でのペンタクルの8は、1つのことに集中することが出来ず、手を抜いたり怠けることで、何も身に着かないという意味があります。
同じ作業をマンネリと感じて、次から次へと新しいものに手を出しては、止めてしまう。そんな移り気な気持ちがあると解釈できるでしょう。
まだ見習いで、技術を付ける段階なのに、気持ちばかりが大きくなって、作業に専念できない迷いの心境を物語っているのです。
勉強や仕事でこのカードが逆位置に開かれたなら、地に足が着かず、学力や技術を身に付けられずにいると、受け取って良いでしょう。
そんな時は、将来に対する目的があやふやになり、自分を見失いがちになっているのかもしれません。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ペンタクルの8の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:丁寧な仕事、専門職、見習い、技術向上
仕事に関する占いで、ペンタクルの8のカードが正位置で開かれると、丁寧で誠実な仕事により高い技術を習得できると解釈します。
このカードが開かれた時には、さらに高い技術を、身に付けることを目指して、勉強や研修に打ち込むこともお勧めです。
同じような作業を繰り返していても、その気持ちの持ちようによって、後々の結果が変わってくることを意味しますので、その点はシッカリと専念しましょう。
今は新しいことに眼を向けるのではなく、今持っている技術に磨きをかけて、自信を養っていくときだと、受け止めてください。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:手抜き、移り気、努力が報われない、退屈
仕事をテーマにした占いで、ペンタクルの8のカードが逆位置で開かれると、仕事を退屈に感じて、何も実りが得られないことを意味します。
逆位置では、とかく移り気で集中力に欠けるところが目立ってしまい、その結果、何をしても継続することが出来なくなってしまうのです。
また事業に取り組んでいるのなら、色々なことに手を出しすぎて、すべてに手が回らず、思ったような成果が得られないことを、暗示しているのかもしれません。
ペンタクルの8が逆位置で開かれた時には、やる気が出ずに無気力になりがちで、自分の仕事に意義を見いだせない、そんな迷いの時だと解釈できるのです。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ペンタクルの8の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:充実した恋愛、誠実な関係、一途な愛、真摯な相手
恋愛をテーマに占った際に、ペンタクルの8が正位置で開かれたなら、誠実な気持ちで充実した恋愛ができることを意味します。
あなたの誠実な気持ちは、その態度が周囲の目に留まり、最終的には良い結果を招くこととなると解釈できます。
すでに相手がいるのであれば、二人の関係には大きな浮き沈みはありませんが、しかりと愛を深め合っていくことが出来るでしょう。
またこのカードが、相手の気持ちを表すカードとして開かれたなら、仕事に集中しているとか、誠実な態度を表すので、安心してください。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:移り気、マンネリ、中途半端な関係、浮気・不倫
恋愛をテーマに占ったときに、このペンタクルの8が逆位置に開かれると、移り気な気持ちが強くなり、時には不倫や浮気になることを意味します。
このカードが逆位置に出るなら、これまでの二人の関係をマンネリに感じて、新しい刺激や出会いを求め、ふらふらと移り気になる可能性が高いと解釈できます。
場合によっては、不倫や浮気なども起こり得る状態でしょう。ですから、相手の気持ちを調べる際に、このカードが逆位置なら、すでに気持ちが離れて、あなたに向いていないと考えられます。
それはどちらかと言えば、安らぎや幸せよりも刺激を求めてしまう、そんな性格から来ているのかもしれません。
ペンタクルの8のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ペンタクルの8」は、誠実に自分と向き合うカードともいえる意味を持っています。
カードの意味を解釈する際のポイント
ペンタクルの7と同様に、この8も正位置で開かれれば、時間とともに結果が得られるカードです。ただ、問題は待てるかどうかです。
7ではただ待つことで、結果を得られると解釈できますし、8でも、コツコツと進めることで、いずれ結果が得られることを意味します。
ですがその気持ちには、しかりと将来を見据えて、自分を信頼する気持ちが欠かせず、まさにそれを問われているカードだと言えるでしょう。
何らかの成果を得るためには、すぐに結果が得られないとしても、時にはジックリと時間をかけて、取り組む必要性があることを、諭しているかのようです。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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