こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「カップ（聖杯）の４」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
カップの４の絵柄の意味
小アルカナのカップの４のカードは、男性が不満そうな表情で３つの杯を眺めています。注がれたワインに不満はないものの、どうやら満足はしていないようです。
雲から手が出され、新たな杯が差し出されますが、彼はそれにも全く興味を示しさず、どこかスッキリとしない気分でいるようです。
■正位置：倦怠感、停滞、退屈
■逆位置：リセット、新たな展開
※画像参照：RWSタロットカード
カップの４は、現状に対する倦怠感や停滞を感じて、退屈な時を過ごしたり、モヤモヤした気分になることを意味します。
そのため正位置では、倦怠期や停滞期などスッキリとしない気分を意味し 、逆位置では、そんな気持ちが晴れて、
リセットが掛かると解釈されます。
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正位置と逆位置の意味
こちらではカップの４の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード：倦怠感、停滞、退屈、踊り場、引きこもり
カップの４は、現状に不満を感じながらも、閉塞的な気分になり、動き出せない状態を意味するカードです。
彼は、ワインが注がれた３杯のカップを見つめていますが、それは彼自身が、これまでの努力の成果として、手に入れたものです。
しかしながら、そんな得た結果に満足できず、どこか物足りない様な不満を感じ、座り込んで思案しています。
このカードは、まさに「倦怠感」に入っており、なかなか行動できなくなって、何かスッキリしないような、不満を感じ続けていると解釈します。
雲から伸びた手が、新しいチャンスや機会ともいえる切っ掛けを与えても、無意識に自分の殻に閉じこもってしまい、動けなくなっている状態なのです。
逆位置の意味
キーワード：リセット、新展開、殻を破る、過去からの脱却、可能性が開ける
逆位置でのカップの４は、これまでの停滞期から気分がリセットされ、新たな展望が開けて、行動に移せるようになることを意味します。
自分の枠の中だけで、行き詰っていた今までの状態に、新しい発想や展開が見えてきて、気持ちを切り替えて前進できるようになるとも、解釈できるでしょう。
そのため、これまでの成果や、過去にばかり向いていた視点は変わり、未来志向になって、将来性が見えてきたり、新たな計画を立てる意欲が湧いてきます。
このカップの４の精神的な変化は、外からもたらされるというより、内側から気付きの様に、湧いてくるものです。
それは無意識に捕らわれていた、固定観念を打ち破るものであったり、世界観が変わるような意識の変化とも言えるでしょう。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、カップの４の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード：プロジェクトの停滞、仕事への倦怠感、閉塞的、成果への不満
仕事に関する占いで、カップの４のカードが正位置で開かれると、仕事に対する意欲が失われ、プロジェクトが停滞することを意味します。
いかに努力や葛藤をしても、なかなか成果が見いだせず、そんな仕事への疲れでやる気が萎えたり、仕事に疑問を感じるようになると解釈できます。
新しいプロジェクトや、希望のポジションを任されても、今の気持ちでは魅力を感じずに、これまでの不満に心が捕らわれてしまうでしょう。
このような時には、自分の気持ちを無理やり変えようとしても、なかなか思うようにはいかないものです。一度気分を切り替えるために、プライべートに意識を向けると良いでしょう。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード：新展開、問題からの脱却、環境の変化、プロジェクトの進展
仕事をテーマにした占いで、カップの４が逆位置で開かれると、それまでの停滞した状況は一変して、物事が前に進み始めることを意味します。
それは環境の変化など、自分自身の気持ちが変わるような、大きな変化や切っ掛けが起きて、心機一転気持ちが前向きになっていきます。
仕事では、停滞したプロジェクトが前に進み始めたり、難航していた交渉に好転の兆しが見えるなど、良い知らせのカードとして解釈できるでしょう。
これまでの停滞から、一変するように動き出せるタイミングなので、迷わず前進するのがおすすめです。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、カップの４の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード：退屈な時間、関係が冷める、倦怠期、漠然とした不満
恋愛をテーマに占った際に、カップの４が正位置で開かれたなら、お互いの気持ちが冷めて、倦怠期に陥ることを意味します。
これまでの関係に進展や変化が見えず、関係を深めることも、別れを切り出すことも出来ないまま、中途半端な時間を過ごすことになると解釈できます。
そのため、本来なら楽しめるはずの、イベントや誕生日などのお祝い事も、どこかスッキリしない、漠然とした不安が募ったまま、時間を過ごすことになるでしょう。
また、片思いで相手を募集中であれば、異性関係が築けないことに疲れを感じて、気持ちが一時的に、引きこもりがちになるかもしれません。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード：関係が進む、新たな展開、環境の変化、出会いや再会
恋愛をテーマに占ったときに、このカップの４が逆位置に開かれると、これまでの袋小路な状態が開け、新たな展開で二人の関係が進むことを意味します。
婚約や結婚など、今までに相手の気持ちや、親戚関係で進まなかった状態が、一変して周りの協力が得られ、動き出すと解釈できます。
このカードは、何らかのきっかけによって、気持ちがポジティブに切り替わることを意味するので、友達から恋人関係へと、関係が進展する可能性もあるでしょう。
また、片思いや恋人募集中なら、新たな出会いや、意中の人との新しい関係を築けるなど、状況が一変するチャンスが到来します。
カップの４のまとめ
タロットカードの小アルカナ「カップの４」は、正位置と逆位置で、停滞期と脱却を意味するカードです。
カードの意味を解釈する際のポイント
カップの４のカードは、正位置で開かると強力な停止状態を表し、何をしても今は気持ちが乗らずに、前に進めないことを意味しています。
ですから、無理やり行動しても中途半端で終わり易く、そんな気持ちが通りすぎるまで、少し時間をかけて様子をみていく必要がありそうです。
そして逆位置で開かれるなら、そんな停滞期からの脱却や、大きな変化が起きる時だと解釈でき、物事が思っている以上に簡単に進むでしょう。
このカードはどちらかと言えば、周りの状況に左右されやすい心の状態を示すので、流れに逆らわずに、上手に対処するように心掛けてください。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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