こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ペンタクル(もしくはコイン)の6」について、詳しく解説していきます。
一般的なタロットカードでは、この護符(ペンタクル)は、金貨(コイン)に分類され、そのカードの意味も同じです。ですので、こちらではあえて金貨(ペンタクル)として解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ペンタクルの6の絵柄の意味
ペンタクルの6のカードは、片手に天秤を持った商人と思われる男性が、貧しい人たちに恵みを与えている姿が描かれています。
天秤で正確に測っているその様子からも、全ての人に平等に富を分配しようとする意図が、明確に現れています。
■正位置:平等に分配する、慈善活動
■逆位置:自分本位の態度、ケチ、欲望
※画像参照:RWSタロットカード
彼はすでに豊かさを手にして、貧しい人たちへ施しを行っているのでしょう。派手さや飾り気がないその衣装からも、謙虚な心持ちが読み取れます。
ペンタクルの6は、正位置では、慈善的な活動や、平等に富を分配することを意味し、逆位置では、心が狭くなり、不平等でケチになっていると解釈します。
正位置と逆位置の意味
こちらではペンタクルの6の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:平等、公平、慈善活動、分配、寛大
ペンタクルの6は、貧しい人たちに、天秤を使って平等に恵みを施している姿から、寛大で公平な心をもつことを意味するカードです。
自らが得たお金や、心からの支援を、寛容な気持ちで貧しい人たちに分け与える。このカードはそんな姿を描いています。
ですからこのカードの意味は、心に余裕をもって周囲に向き合うことや、慈善活動などの施しをすることを表しており、相談者の心の持ちようを示しているのです。
ペンタクルの6は、お金さえも平等に人々に分け与えることから、どのような出来事に対しても、公平で公正な判断ができるとも解釈されます。
彼を取り囲むように描かれている大きなコインは、心と物質の両面での豊かさを、象徴するものだといえるでしょう。
逆位置の意味
キーワード:不平等、ケチ、欲望、自分本位、不正
逆位置でのペンタクルの6は、意味合いも真逆となり、不公平で自分本位な一面が表れてくると解釈します。
自らが豊かであっても、心は貧しさに満ちており、周りへ分け与えるだけの余裕を持ち合わせておらず、自分本位な態度となってしまいます。
まるでナルシストであるかのように、時には不正を働いてでも、自分に与えようとするでしょう。
ペンタクルの6は、正位置では欲が満たされた状態ですが、逆位置では欲望に駆られ、より多くの物や人を取り込もうとします。
ですから、人間関係においても、無意識に過干渉になりやすく、相手に求めてしまうようになるのです。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ペンタクルの6の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:ウィンウイン、公正な取引、共存共栄、商才、ビジネスでの成功
仕事に関する占いで、ペンタクルの6のカードが正位置で開かれると、商才に恵まれビジネスでの成功を収めると解釈します。
ビジネスにおいて、事業を営んでいるのか、勤め人かに関わらず、このカードが正位置で出ると、周囲との公平な取引で、Win・Winの関係を作り、成功することを意味します。
大きな取引なら、その誠実な態度が認められて、思いのほか交渉は順調に進み、希望通りにまとまるでしょう。
またその謙虚な態度によって、周りからの信頼も得られるので、商才をいかんなく発揮できると解釈します。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:利益独占、交渉の決裂、不正、利益優先
仕事をテーマにした占いで、ペンタクルの6のカードが逆位置で開かれると、利益優先で独善的になり、周りの反感を買いやすいことを意味します。
経済的には、ある程度の基盤があるものの、お金に対する不安が消えずに、利益優先で自分本位の取引をしようとするのです。
そのため、周りから反感を買い、交渉が決裂したり、度を過ぎれば、不正にも手を出しかねないと解釈します。
社内では同僚を敵と思い、四面楚歌の様相を呈してくることにも成り兼ねません。特にビジネスでは、逆位置になると注意が必要なカードです。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ペンタクルの6の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:無条件の愛、希望が叶う、調和、自立した相手
恋愛をテーマに占った際に、ペンタクルの6が正位置で開かれたなら、気持ちは満たされて、無条件の愛を与えあうことを意味します。
このカードが、現在の心境を表す位置で、正位置で開かれたなら、相談者の気持ちに余裕があり、愛情を周囲へと分け与えれる状態だと解釈します。
また出会いを求めているなら、経済的に自立した理想的な相手が、あなたのもとに訪れる機会があるのかもしれません。
もしパートナーとの関係が崩れているときに、このカードが開かれたなら、何か心からのプレゼントを送ることも効果的だといえるでしょう。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:自分本位な恋愛、奪い合う関係、経済的な要求、お金の関係
恋愛をテーマに占ったときに、このペンタクルの6が逆位置に開かれると、二人の関係から愛情が欠けて、お互いに奪い合うことを意味します。
このカードの逆位置が不正や不平等を表すように、二人の関係は愛に基づかない、アンバランスな状態だと解釈できます。
時には、自分の要求ばかりを先に求めてしまったり、最終的にはお金で繋がっている関係だと感じたり、愛情の欠如から、互いに傷つくことに成り兼ねません。
また、出会いを求めているときにこのカードが開かれたなら、どこかで相手の経済面ばかりを重視していないか、今一度自分の心を振り返ってみましょう。
ペンタクルの6のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ペンタクルの6」は、無条件でお金を与えられるほどの、心の余裕を持ったカードともいえる意味を持っています。
カードの意味を解釈する際のポイント
このペンタクルの6のカードは慈善活動を表すものなので、正位置で開かれたなら、そんな周囲への愛情や慈悲深い思いがあると解釈できます。
ですがその反面、このカードが逆位置で開かれると、否定的な意味も強まり、心が貧しく自分優先になってしまうのです。
このペンタクルの6のカードは、物質的な豊かさと心の豊かさは、時として正比例しないことを物語っているのかもしれません。
物質的に豊かになることは、その人の感情や在り方を、良い意味でも悪い意味でも、明確にしてしまうといえるでしょう。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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