こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ワンド(棒)の10」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ワンドの10の絵柄の意味
ワンドの10は、男性が10本の棒を束ね、両手で抱え込んで運んでいます。その背中は丸く、重さに何とか耐えている状態です。
彼は前も見えない状況で、ただ棒を抱えて前進しており、目的地に向かっているのかさえも、定かではありません。
■正位置:負担、課題、重圧
■逆位置:投げ出す、逃避
※画像参照:RWSタロットカード
いっぺんに抱えきれないほど、多くの物を持って歩く姿から、多くの責任感や重圧に耐えながら、何とか目的地を目指して努力しているのが解ります。
このワンドの10は、正位置では重圧や負担、オーバーワークを意味しており、逆位置では棒を投げ出し、現実から逃避しようとしていると解釈します。

正位置と逆位置の意味

こちらではワンドの10の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく解説していきます。
正位置の意味
キーワード:重圧、責任重大、オーバーワーク、苦難、責任感
ワンドの10は、抱え切れないほどの棒をもって歩く姿から、過度な重圧を感じてオーバーワークになっていることを意味しており、現状ですでに無理をしていると解釈できます。
正位置でこのワンドの10のカードが開かれると、仕事やプライベートなどで、いっぺんに多くのことを進めようとして、周りが見えなくなっているのです。
盲目的に目の前の問題に取り組んで、目的地や行きつく先も見えず、毎日を追われるように生活しているとも、解釈出来るでしょう。
またこのカードは、多くの悩みを抱えながら、それを我慢してい生きているという意味も持っています。
正位置では、いつまで続くか解らない、重い負担を感じながら、頑張り続けているのです。

正位置では、課題を抱え込みすぎて、へとへとになりながらも手放せずにいます。
逆位置の意味
キーワード:投げ出す、現実逃避、肉体の限界、疲労困憊、責任の放棄
ワンドの10のカードが逆位置で開かれると、抱えていた棒をすべて投げ出す構図となり、現実から逃避したり、責任を放棄して諦めることを意味します。
このカードが逆位置で開かれたなら、もともと過度な重圧が掛かり、無理をしていた状態に限界がきて、それまでのすべてを投げ出していると解釈できるのです。
こうなると、耐えることが一切できなくなり、何をしても中途半端に投げ出してしまったり、諦めてしまうなど、継続する意思を保てません。
何をするにも、少しでも手を抜こうとして、返って物事が進まずに、停滞してしまうのです。
ワンドの10の逆位置は、そんな限界を続けた結果に行き着く、人生を放棄するような心境を表しているのです。

逆位置では、抱え込んだもののプレッシャーに耐え切れず、中途半端なまま投げ出してしまっている状態です。
仕事のタロット占いでの解釈

タロット占いで仕事について占った際の、ワンドの10の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:オーバーワーク、責任過多、重労働、ブラック企業
仕事に関する占いで、ワンドの10のカードが正位置で開かれると、それは仕事の量が多すぎ、オーバーワークに陥っていることを意味します。
気が付けば、残業や休日出勤が多くなり、仕事に追われて重圧を感じているとも解釈できるでしょう。
このカードでは、彼の周りに誰一人として協力者がいないことから、孤独を感じながらも、一人で仕事をし続けているとも読み取れます。
前が見えないその現状は、視野が狭くなっていることを表すので、未来が見通せないことも物語っているのです。

正位置では、仕事を抱え込みすぎているでしょう。周りに相談して役割分担を考える必要があります。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:離職、プレッシャーからの逃避、責任逃れ、疲労困憊
仕事をテーマにした占いで、ワンドの10のカードが逆位置で開かれると、過度な重圧で仕事を投げ出し、疲労困憊になっていると解釈します。
このカードの逆位置は、すでに限界を超えていることを意味しますから、うつ気味に成っており、なかなか回復できない状態を表します。
ですから、時には責任逃れのような態度になったり、仕事から手を抜くなど、少しでも楽をしようとすることもあるでしょう。
中には最初から、責任やプレッシャーを追わないように避けているケースもあるので、状況を見ながらカードの意味を解釈してください。

逆位置では、抱え込みすぎて限界が来ています。中途半端なまま投げ出してしまいそうな状態です。
恋愛のタロット占いでの解釈

タロット占いで恋愛について占った際の、ワンドの10の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:過度な理想、家族からのプレッシャー、重たい異性関係
恋愛をテーマに占った際に、ワンドの10が開かれたなら、それは過度な理想により未来が見通せないと解釈します。
理想の相手を想い描くばかりに、気が付けば周りが見通せないような、狭い視野になっているようです。
また恋愛や異性関係では、家族からのプレシャーを感じ、結婚や恋愛自体を、重荷として背負ってしまっているかもしれません。
このワンドの10は、過度なプレッシャーによる閉塞感も意味しますから、視野を広く保てるように工夫しましょう。

正位置では、責任感だけでキープされる関係や、我慢することの多い関係を表します。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:浮気、関係の解消、婚約解消、不倫
恋愛をテーマに占ったときに、このワンドの10のカードが、逆位置に開かれると、恋愛関係に耐えられず関係の解消に繋がり易いことを意味します。
このカードは、自暴自棄になり、思わず恋愛関係を投げ出してしまうことも表すので、とかく異性関係について逆位置で出たときには、慎重に解釈しましょう。
なかなか相手との関係が進展しないことに耐え切れず、1度別れて気持ちを確かめたいと思うかもしれません。
そんな時こそ、油断して望まぬ異性関係に引きずられかねないので、十分注意してください。

逆位置では、これまでの関係に疲れを感じて投げ出してしまうなど、恋人との別れを暗示します。
ワンドの10のまとめ

タロットカードの小アルカナ「ワンドの10」は、重圧に耐えながらも前進するため、視野が狭くなってしまうカードで、あまりの大変さに、目的を失い気味になることを意味します。
カードの意味を解釈する際のポイント
ワンドの10のカードは、正位置でも逆位置でも周囲からのプレッシャーに耐えかねて、自分の本心から目を背けてしまいがちになる。そんな風に解釈できるカードです。
忍耐力があり、黙々と日々をこなしていても、前が見えないままではその行く末が見通せません。
ただ盲目的に過ごしてしまったり、何とか楽をしようと、その場限りの振る舞いをするよりも、まずは自分の進む方向性を、明確に見定める必要があります。
このワンドの10のカードは、まさにあなたの現状に問いかけるような、意味をもつカードなのです。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
初心者のためのタロット占い入門
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■初めてタロットカードを購入する際の注意点を書き出しました。
・初心者がタロットカードを通販で購入する際のおすすめと3つの注意点
タロットカードの意味や解釈に関するまとめ
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■56枚の小アルカナの種類と簡単な意味を一覧で紹介。
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めいいっぱい抱え込んでいる物事のうち、何を抱え、何を手放していくべきかを問いかけているカードです。