こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ソード(剣)の2」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ソードの2の絵柄の意味
小アルカナのソードの2のカードは、三日月が照らす波打ち際で、一人の女性が目隠しをして2本の剣を手にしています。
その剣先は、まるでバランスをとるかのように鋭角に構えられ、ひとたび何かが起きれば、自他ともに切り裂いてしまうと思えるほどの、危うさを感じさせます。
■正位置:選択肢、バランスが取れた関係、調和
■逆位置:関係の切断、均衡が崩れる
※画像参照:RWSタロットカード
ソードの2のカードは、危うい関係を制してバランスを取っている状態を意味し、目隠しをしていることから、問題や危険に目を背けて支えていると解釈できます。
そのため正位置では、異なる2物の均衡を保ち、バランスを取っていることを意味し 、逆位置では、その均衡が崩れ、関係が保てなくなると解釈します。
正位置と逆位置の意味
こちらではソードの2の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:バランスを取る、均衡を保つ、目を瞑る、調整役、受け身の状態
ソードの2は、剣を持った手を胸元で組んで構えることから、相反する2つの勢力の均衡を保つとか、調整役を担うことを意味します。
彼女が目を閉じているのは、その2者のどちらにも与することがないように、自分の心を閉ざして、判断を避けているからです。
ですから、この均衡はとても危ういもので、何か問題が起きれば、瞬く間に崩れ去り、袂を分かつものであると解釈して良いでしょう。
このソードのカードが正位置で開かれると、バランスは保てているものの、いつ崩れてもおかしくない、危うさが秘められた状態であることを指し示しています。
背後の闇夜に浮かぶ下弦の月のように、ほんの僅かな幅でその場を照らしている、そんなきわどい均衡なのです。
逆位置の意味
キーワード:均衡が崩れる、袂を分かつ、調整の限界、緊迫の緩和、緊張からの解放
逆位置でのソードの2は、空気が張り詰めるかのように緊迫してた均衡は崩れ、2本の剣が深く項垂れて、関係が途切れていくことを意味しています。
調整役として、バランスを取っていたあなたの役目も必要なくなり、そんな制約から解放され、自分の意思や判断を取り戻せると解釈しても良いでしょう。
その意味では、このカードは長らく続いた緊張状態の終焉や解放を表しており、新し段階に進むための終わりのようにも読み取れるものです。
ただ、あくまで微妙な状態で保たれていたバランスが崩れただけであり、その問題自体はまだ何も解決しておらず、好転の兆しも見えません。
その後どのようになるのかは、また次のカードを引いて、読み解いていく必要があるでしょう。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ソードの2の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:板挟み、微妙なバランス、良心の目を閉じる、傍観者
仕事に関する占いで、ソードの2のカードが正位置で開かれると、上司と部下や会社と顧客など、利害が異なる相手との間で板挟みになると解釈できます。
このカードは、そんな相反する相手の調整役として、抜擢されることを意味するので、この女性のように自らの意志を閉じて、バランスを取ることに専念する必要がありそうです。
また、仕事や事業における諍いの傍観者として、現状に目を瞑っているのなら、そんな無関心な姿勢が、この均衡を作り出しているともいえるでしょう。
正位置で開かれた時には、あやうい均衡が保たれて、現状が維持し続けることを意味するので、大きな変化は望めないでしょう。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:均衡の崩壊、業績の悪化、落胆と変化、受け身の変革
仕事をテーマにした占いで、ソードの2が逆位置で開かれると、これまでのどっちつかずの均衡は崩れ去り、緊張から解放されることを意味します。
しかしながら、それは仕事において、信頼関係が微妙だった取引先や、顧客との関係が切れることを示唆しているので、時には業績の悪化につながるでしょう。
どちらにせよ、これまでの均衡が保たれている状態では、前にも進めず、後にも引けない状態だったので、そんな現状から解放されたと考えてください。
ただその後、どのような変革が起きていくかは、あなたに左右できるものではなく、一方的に受け取ることとなりそうです。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ソードの2の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:微妙な関係を保つ、仲たがい、不満の抑圧、異性への抵抗
恋愛をテーマに占った際に、ソードの2が正位置で開かれたなら、相手との不和が起きて、微妙な関係が続くことを意味します。
すでに恋人が居るのであれば、相手とのコミュケーション不足で、お互いに意地を張り微妙な空気が続いて、疲弊してしまうと解釈できるでしょう。
また、現在恋人募集中で、なかなか良い相手が見つからないのなら、あなたが異性に対して、無意識に防御姿勢になっており、相手が近づけないのかもしれません。
どちらにしても、感情を抑圧することで、異性に対して過剰に反応しているので、心の緩和が必要なのでしょう。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:関係の崩壊、落胆と疲弊、受け身の関係、望まぬ結末
恋愛をテーマに占ったときに、このソードの2のカードが、逆位置に開かれると、これまでの微妙な関係は崩壊して、望まぬ結末を迎えることを意味します。
元々の関係が、調和に欠けるきわどいものだったので、その結末も望むような方向に進むことはなく、一旦終わりを迎えると解釈して良いでしょう。
その結果、緊張の緩和から来る疲弊と、深い落胆を味わうこととなり、次のステップに進むためには、休息を必要とするかもしれません。
ただ、どちらにせよ恋愛や結婚などの異性関係で、新たな転回に進むためには、気持ちの清算が必要だったのだと受け止めましょう。
ソードの2のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ソードの2」は、現実から目を背けることで、望まぬ均衡に身を置くカードという、危うさを表しています。
カードの意味を解釈する際のポイント
ソードの2のカードは、現実から目を背けることで、危うい均衡が保たれ、そんな緊迫状態にいつまでも身を置いてしまうという、不本意な状況を意味するカードです。
ですから、このカードが場に出ること自体が、人生で受動的になっており、自らの意志で現実をコントロールできないと、解釈することができます。
また逆位置で開かれれば、そんな均衡の終焉が起きると読みとれますが、それもやはり受動的に起きる現実だといえるでしょう。
このソードの2のカードは、周りの圧力に翻弄されて、自分を見失ていることを、指し示しているのかもしれません。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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