こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ソード(剣)のエース」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ソードのエースの絵柄の意味
ソードは風のエレメントを表す、小アルカナのタロットカードです。こちらのエースのカードは、厚い雲の中から力強い手が伸びて、鋭い剣をまっすぐに握り締めています。
剣の先端には勝利の象徴である、王冠と月桂樹が掛けられており、このカードの、他を排除して結果を掴み取るという、強い意味合いが読み取れます。
■正位置:容赦のない決断、勝利
■逆位置:無慈悲な行動、暴力的
※画像参照:RWSタロットカード
ソードのエースは、トランプのスペードのエースに該当するタロットカードです。手に握られた剣は、まさに強引に現実を切り開いていく、そんな強さを物語っています。
そのため正位置では、勝利や容赦のない決断など精神的な鋭さを意味し 、逆位置では、その強さが暴力的な姿勢や、無慈悲な行動として解釈されるのです。
正位置と逆位置の意味
こちらではソードのエースの、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:正義に基づいた制裁、他を顧みない決断、情を断つ、勝利、揺るぎない自信
ソードのエースは、心の弱さを断ち切る剣を、振るうことを意味すカードで、あらゆる選択に迷わず決断していく姿勢を現します。
そのため正位置なら、情を切て捨て、正義や論理的な判断での行動が求められており、そんな決断を促されていると解釈して良いでしょう。
このソードのカードは、何が正しく何が誤りなのか、それが解っているときに、その人の決断を後押しして、勝利に導くためのカードです。
剣は周りを傷つけてでも前進する、強い意志を表すものですから、時にはそのような非情な決断を、求められるかもしれません。
どのような選択に迫られても、最終的に望む勝利は、そんな心の強さの末に手に入るものだと受け止めてください。
逆位置の意味
キーワード:残忍な行動、切り捨てる、暴力的、手痛い敗北、とどめを刺す
逆位置でのソードのエースは、剣を突き立てる図となり、残忍で無慈悲な一面が強調されます。そのため暴力的な行動や、他を切り捨てる姿勢を意味すると考えて良いでしょう。
このカードは何に対して占うかで、その解釈が変わってきますが、未来や今後を占うのであれば、そんな残忍な出来事に見舞われる可能性があります。
また人間関係では、周りを切り捨てるような態度や、暴力的な発言が問題を助長しているとも受け取れるので、周囲のカードの状態などを見ながら、慎重に解釈してください。
ソードのエースは、逆位置となると争いの末の敗北を表すので、その痛手はとても辛いものとなるでしょう。
どのような問題を占うにしても、鋭い剣を手にしていることで、自分も人も傷つけてしまう。そんな諸刃の刃としての側面が強調されるのです。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ソードのエースの正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:成功、昇進、決断、前進、リストラ
仕事に関する占いで、ソードのエースのカードが正位置で開かれると、それは厳しい決断を求められ、それにより業績が上がり道が開けることを意味します。
ビジネスにおいては、コストカットやリストラ、仕事の整理などの他者が嫌うことを、強い意思で推し進める必要があるのかもしれません。
ソードのエースは、非情なまでの強い姿勢で進むことを示唆するカードですから、今は周りの声に耳を傾けるのでなく、自分の正義を貫くときだと解釈してください。
あなたの掲げる正義が、公平公正なものであれば、王冠と月桂樹が象徴する成功を手にし、望む結果を引き寄せられるでしょう。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:手痛い失敗、責任を取らされる、無慈悲な判断、パワハラ
仕事をテーマにした占いで、ソードのエースが逆位置で開かれると、業績悪化やプロジェクトの失敗の責任を取らされ、手痛い失敗を被る可能性あがると解釈できます。
ソードの逆位置は、とどめを刺すような鋭い傷を負うことを意味するので、上司や周囲からの攻撃を受け、自信を失うなど、立ち直れないと感じることがあるかもしれません。
またそんな失態から、気付けば自分が暴力的な発言や態度で、周りを傷つけてしまうなど、衝動的な行動にはとても注意が必要なときです。
職場での争いに巻き込まれて、自暴自棄になるようなことがないように、冷静に対応することを心がけましょう。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ソードのエースの正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:理想を勝ち取る、夢を勝ち取る、現実的な判断、恋を貫く
恋愛をテーマに占った際に、ソードのエースが正位置で開かれたなら、恋においても一途な思いで理想を勝ち取ることを意味します。
ソードのカードは情に流されない冷静な判断を意味しますから、恋愛においても一時の思いではなく、貫いてきた思いや望みが結実すると解釈できます。
ただ、注意が必要なのは、どうしても視野が狭くなり、周りを傷つける危険性があることです。恋愛を優先しすぎて、友達との関係が切れることもあるので、その点は気を付けましょう。
王冠と月桂樹は、あなたが思いを貫き通した勝利の証ですから、婚約や結婚のように、お祝い事として結実する可能性もあります。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:無情な別れ、暴力的な言動、相手への失望、失恋
恋愛をテーマに占ったときに、このソードのエースが逆位置に開かれると、相手への失望や望まない別れなど、心に剣が突き立てられる思いを感じることを意味します。
すでに相手が居るのなら、二人の関係がお互いの感情に翻弄されて、暴力的な衝動に駆られる可能性があり、恋人募集中なら、注意が必要な相手に出会うかもしれません。
もしあなたにとって理想の相手が現れても、このソードのエースが逆位置で出たときには、慎重に関係を築く必要があると解釈しましょう。
ソードは恋愛においても、自分や相手を傷つけるカードであり、特に逆位置は大きな傷を負いやすいものです。
ソードのエースのまとめ
タロットカードの小アルカナ「ソードのエース」は、弱さを断ち切る決意で、成功を掴み取るカードともいえる、人の厳しい心を意味しています。
カードの意味を解釈する際のポイント
ソードのエースには、一切の情は認められません。正義に裏図けられた合理的な決断で、勝利や成功を手中に収める。それがこのカードのもつ意味です。
ですから、何事においても迷うことなく、物事を明解に切り分けていきますし、時には敗者を切り捨て前進する、そんな非情な態度をとってしまうこともあるでしょう。
もしあなたが、人生において選択を迫っられたときに、このソードのカードが正位置で開かれるなら、情に流されない強さを持つ必要があると解釈してください。
また、未来を表す位置で、このエースが正位置に出たのなら、意志を貫くことで、勝利を得ると受け取って良いでしょう。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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