こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ペンタクル（もしくはコイン）のクイーン」について、詳しく解説していきます。
一般的なタロットカードでは、この護符（ペンタクル）は、金貨（コイン）に分類され、そのカードの意味も同じです。ですので、こちらではあえて金貨（ペンタクル）として解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ペンタクルのクイーンの絵柄の意味
ペンタクルのクイーンのカードは、薔薇が咲く緑豊かな庭園で、一人の貴婦人が、落ち着いた面持ちで佇んでいます。
その衣服に派手な装飾品もなく、どこか寂しげなのは、贅沢などの虚しさを感じ、素朴な生活に心の豊かさ見出しているかのようです。
■正位置：成熟した生活、経済的な安定
■逆位置：退屈な生活、富への失望
※画像参照：RWSタロットカード
ペンタクルのクイーンは、経済的な安定を得たものの、贅沢な生活は避けて、精神的な充足を求めているような姿です。
そのため正位置では、経済的な安定と埋まらない不足感を感じることを意味し、逆位置では、退屈な生活や富への失望を感じると解釈します。
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正位置と逆位置の意味
こちらではペンタクルのクイーンの、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード：経済的な安定、心の充足、家庭的な喜び、スローライフ
ペンタクルのクイーンは、お金の豊かさに溺れることなく、精神的な充足や喜びを求める意味を持つ、とても女性的なカードです。
ですから、経済的な安定はもちろんですが、さらに心が安心できる喜びを手にするとか、もしくはそれを望んでいる様子として、解釈すると良いでしょう。
そのため、正位置ではお金の面では満足できていても、心の充足は完全には得られておらず、何かしらそんな穴を埋めるものを探し求めていると解釈します。
ただあくまで、心は穏やかに物思いにふけっているので、今まさにそんな、自分を見つめ直す時間が必要だともいえるのでしょう。
もしかしたらそれは、家庭的な幸せや女性としての喜びを、探していると言えるのかもしれません。
逆位置の意味
キーワード：退屈な時間、束縛された生活、望みを見失う、引きこもる
逆位置でのペンタクルのクイーンは、豊かさと引き換えに大切な何かを失っている、そんな心の状態を意味するカードです。
例えば豊かさを得て、生活水準は恵まれているものの、自由を奪われた鳥かごのような人生に、失望しながら時間を費やしていたり。
贅沢で満たされた生活を送った結果、逆に埋まらない心の不足感に戸惑いを感じて、殻にこもってしまうなど。
求めていた豊かさを得ても、埋められない心の穴が強調されたカードとして、解釈すると良いでしょう。
そのため時には、自暴自棄になって一人で引きこもったり、現状に流されて無責任な行動をとるなど、失望感が態度に出てしまいます。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ペンタクルのクイーンの正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード：思慮深い行動、周囲への心遣い、喜びの伴わない成果、奉仕の精神
仕事に関する占いで、ペンタクルのクイーンのカードが正位置で開かれると、心遣いや思慮深い行動が求められ、一定の評価が得られることを意味します。
しかしながら、その評価が昇給や昇進として得られても、心が満たされえることはなく、その点は周りからのお祝いや、支持などは少ないかもしれません。
ペンタクルのクイーンが求めるものは、経済的な成功や昇進などではなく、周囲からの感謝や応援だといえるでしょう。
そのため、このカードが正位置で開かれたなら、周囲への心遣や奉仕の精神を意識することで、喜びが得られやすくなるとも解釈できます。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード：チームからの孤立、予想外の出費、予算削減、迷いと考えすぎ
仕事をテーマにした占いで、ペンタクルのクイーンのカードが逆位置で開かれると、思慮深さが仇となり迷う気持ちに捕らわれて、前進できなくなることを意味します。
経済的な成功だけではなく、周囲とのWin-Winな関係を意識するあまり、積極的な行動がとれなくなり、自暴自棄に落ちいる可能性があると解釈できるでしょう。
時にはそれにより、予想外の出費があったり、予算が削減されるような事態にも陥りやすく、自信を失いがちになります。
またそんな心の困惑から、無責任な行動をとってしまったり、仕事を投げ出したいような気持ちに襲われることも在るので、その点は注意しましょう。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ペンタクルのクイーンの正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード：見守る様な愛情、経済的な支援、包容力がある相手、心の充足
恋愛をテーマに占った際に、ペンタクルのクイーンが正位置で開かれたなら、包容力があり、見守る様な存在が現れるか、恋愛で安心できることを意味します。
このペンタクルのクイーンは、情熱的な恋愛とは対極的な意味をもつカードで、家庭的な恋愛や、見守られるような、穏やかな恋愛が訪れる可能性があると解釈できます。
ただ、もしかしたらそれは、あなたが心から望む相手ではなく、あなたのことを思う相手からの支援や愛情かもしれません。
その意味では、やはり心が満たされるような充足感ではなく、何か物足りなさや不足を感じるような、恋愛になると言えるでしょう。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード：経済的な依存、満たされない思い、不毛な関係、心を埋める浪費
恋愛をテーマに占ったときに、このペンタクルのクイーンが、逆位置に開かれると、経済的な問題を抱えた関係に、悩まされる可能性があることを意味します。
相手と恋愛関係ではあるものの、経済的な繋がりなどによって支えられているため、心からお互いを思う気持ちが、足りていないと感じるかもしれません。
また、このペンタクルのクイーンは、心の充足を求めるあまり、お金を浪費してしまったり、浮気や不倫などによって、家庭環境に悪影響を与えかねないとも解釈できます。
心の不足感が、現実での空回りな行動を、引き起こしやすい状態だと言えるでしょう。
ペンタクルのクイーンのまとめ
タロットカードの小アルカナ「ペンタクルのクイーン」は、心の不足や満たされない気持ちを表すカードともいえる意味を持っています。
カードの意味を解釈する際のポイント
このペンタクルのクイーンのカードには、経済的には安心できても、どこか心が満たされないような、そんな不足感が付きまといます。
そのため、正位置で開かれても、心からの喜びや幸せとなることは難しく、最終的に成果は得られるものの、どこか満足できない気持ちが残ることを意味します。
それは恋愛や家庭や将来を占う上でも同じで、どこかで自分が本当に求めているものを蔑ろにして、経済的な安定を優先していることがあるのかもしれません。
ですから、このカードが場に開かれた時には、このカードのクイーンのように、今一度自分の望みを見直すときであると解釈します。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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