こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ワンド(棒)の3」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ワンドの3の絵柄の意味
ワンドの3は、大地に刺さった3本の棒の中央に、一人の男性が素足で立ち、運河を行きかう船を見守っているかのようです。
その背中には、未来に対する不安と期待を併せ持つような、そんな雰囲気が漂っています。
■正位置:未来への期待感
■逆位置:失望や諦め
※画像参照:RWSタロットカード
彼が裸足で立ち尽くしているのは、まだそれほど豊かではないことを意味していますが、期待を込めて船出を見送る姿からも、その先の明るい未来に向けて、望みを託していることが解ります。
このワンドの3は、正位置で開かれると未来への期待や希望を表し、逆位置で開かれると失望や諦めを意味します。
正位置と逆位置の意味
こちらではワンドの3の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく解説していきます。
正位置の意味
キーワード:期待、希望、未来への望み、確立された力、挑戦
ワンドの3は、未来への希望や挑戦を意味しており、船出を見送る姿から、期待を込めてその先の結果を待つ、そんな姿勢が読み取れます。
ですから、このカードが正位置で開かれると、3本の棒に例えられるぐらいの、まだ多いとは言えない経験や実績を糧として、明るい未来に希望をはせるような、そんな想いを抱いていると解釈します。
彼が裸足で立つことからも、まだ豊かさを実現できるほどの成果は得られていません。ですが、これまでに築き上げた経験は、3本の棒という形で、シッカリと地面に刺さっています。
このワンドの3のカードには、そんな期待を込めた計画や、活動を広げるなどの意味があり、未経験の新しい試みにチャレンジしているとも読み取れます。
ただその結果は、今の彼に左右できるものではなく、神のみぞ知る状況任せになっているともいるでしょう。
正位置では、新たな目標に向けて期待感が高まっています。物事が拡大する気配が感じられるでしょう。
逆位置の意味
キーワード:机上の空論、漠然とした望み、失望や諦め、旅からの帰還
ワンドの3のカードが逆位置で開かれると、大地から足が離れ、その希望的な観測が、地に足が着かないものであることを意味します。
そのため実績はあれども、新しく見い出そうとしている未来への希望が、あまりにも危うい無鉄砲なものとなっているのかもしれません。
このワンドの3は、逆位置になると落胆するような結果の訪れや、未来への失望を表すので、今まさにそのような現実に直面しているとも解釈できるでしょう。
このカードの結果として訪れる未来は、これまでの実績によって大きく左右されるので、スタート後に独力で変えられるものではありません。
その意味では、正位置と逆位置の違いは、順調に進むのか、それとも躓きやすいのか、その差だといえます。
逆位置では、期待通りに行かず、落胆する結果となる暗示です。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ワンドの3の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:交易、取引、投資、拡大、新しい事業、グローバル思考
仕事に関する占いで、ワンドの3のカードが正位置で開かれると、それは物事が望む方向へと拡大していくことを意味します。
あなた自身が期待していた方向性で、仕事や事業を拡大していけるという反面、それは新たなチャレンジともいえる取り組みなので、焦らずジックリと結果を待つ姿勢が必要です。
また、これまでの経験を生かした事業や、新規の取引にも良い流れが来ていると解釈できるので、堅実な姿勢で物事を進めていく必要があります。
今までの仕事への取り組みは、シッカリと現実へと根差しているので、地に足をついて、未来への具体的な計画を立てるのにも良い時期です。
正位置では、今までの経験を生かし、さらに拡大できるチャンスの訪れを示します。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:計画の破綻、空回り、落胆や失望、目標を失う
仕事をテーマにした占いで、ワンドの3のカードが逆位置で開かれると、計画が途中で破綻したり、将来の目標を失うような落胆を感じることを意味します。
逆位置では、大地から足が離れるので、進行中のプロジェクトや事業は、計画通り進まずに停滞したり、頓挫する可能性があると解釈します。
これまで積み上げてきた経験を、失うほうどの大きな問題は起きませんが、新たなチャレンジは失敗しやすく、期待が裏切られたような失意を感じることになるでしょう。
このワンドの3が逆位置で開かれた時には、目標を見失いがちで、何をしても空回りになってしまうので、焦らず時が過ぎるのを待つのが得策です。
逆位置では、取り組んでいることのタイミングがずれている暗示です。計画の中止や変更により、落胆してしまうでしょう。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ワンドの3の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:結婚への進展、友人から恋人へ、周囲による進展
恋愛をテーマに占った際に、ワンドの3が開かれたなら、それは異性との関係性が着実に一歩進むと解釈します。
ポイントは、あなたの行動ではなく、周りの後押しや応援などによって進みやすいので、望みが実を結ぶのを待つ姿勢でいることです。
このワンドの3のカードは、周りに流されずに、自分の思いを大切にすることも意味してますから、自分の気持ちを明確にして、シッカリと掴んでください。
ただ、あなたの望みを周りが知らないのでは、その希望は叶いません。種を撒きつつ良い知らせを待つぐらいの意識が大切です。
正位置で開かれる場合、交際に発展する希望が見えて来るでしょう。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:進まぬ現状、将来への迷い、移り気
異性関係や恋愛をテーマにして、タロット占いをした際に、このワンドの3のカードが、逆位置に開かれると、二人の関係が停滞し、迷いが生まれて移り気になっていることを意味します。
結婚というゴールを目指していたのに、将来が見通せないような気持になって、本当にこれで良いのかと悩んでしまうなど、異性関係でもこれから先が見えにくくなると解釈します。
場合によっては、二人の関係がマンネリ化してしまい、そんな物足りなさから、移り気になってしまうこともあるでしょう。
もしあなたが片思いでいたり、不倫関係に捕らわれているなら、なかなか理想の未来が見通せない、そんなモヤモヤした気持ちに陥ると読みとれます。
逆位置では、片思いの場合、メールの返事が無いなど、相手にしてもらえないことへの落胆を暗示します。
ワンドの3のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ワンドの3」は、自分の将来に期待を寄せるカードで、今までの努力を礎にその先を見定める。そんな意味をもつカードです。
カードの意味を解釈する際のポイント
このワンドの3のカードに描かれた3本の棒は、あなた自身が今までに積んできた経験を表しており、それをシッカリと掴みながら、先を見据えている様子として描かれています。
棒は大地にシッカリと固定されているので、たとえ逆位置であったとしても、これまでの実績が揺らぐことはないと解釈して良いでしょう。
しかしながら、気持ちはそれよりも一歩先へと向いていますし、さらに先へと進みたいという、そんな衝動的な気持ちに駆られていることと思います。
その意味では、ワンドの3のカードは、成長の時やその兆しが訪れていることを、暗にあなたに知らしめているのです。
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それでは最後にタロットカード関連の記事を紹介します。初心者向けの紹介記事になりますので、気なるものをチェックしてみてください。
特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
初心者のためのタロット占い入門
■タロットカードの誕生の歴史を知ると占いがもっと面白くなる!
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■初心者向けのタロット占いのやり方など、タロット占いの基本を解説。
・タロットカード占い初心者のための基本的なやり方【シャッフルなど入門編】
■初めてタロットカードを購入する際の注意点を書き出しました。
・初心者がタロットカードを通販で購入する際のおすすめと3つの注意点
タロットカードの意味や解釈に関するまとめ
■すべてのタロットカードの意味や解釈への索引はこちら。
・タロットカードの意味一覧
■56枚の小アルカナの種類と簡単な意味を一覧で紹介。
・小アルカナの意味一覧<ワンド、ペンタクル、ソ―ド、カップ>
新たなる目標に向かって、動き出すチャンスを待っている様子が描かれており、明るい未来への期待感が高まっています。