こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらのサイトでは色々なタロットカードを紹介していますが、中にはちょっと特殊で変わったカードもあります。
今回は、そんなちょっと変わったカードとして、このイーチンタロットカードを紹介したいと思います。
易占いを学ばれている方はもちろん、易占い初心者でも解るように、カードの種類や意味、そして簡単な占い方も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
今回使用するイーチンタロットカードは、日本語の解説書にも載っている「I CHING(イーチン)」というカードです。
この記事の内容は、こちらの「イーチンタロット入門セット<タロットカード+解説書>」をもとに、「Wikipedia:易経」の内容を参考にしてお伝えしていきます。
イーチンタロットカードとは?
この記事では、イーチンタロットカードはもちろん、易についてもご存じない方のための、初心者向けの解説としますので、まずは基本的なところから話を始めましょう。
イーチンタロットとは何ぞや?
まず従来のタロットカードは、歴史的に北イタリアを起点として、世界中に広まりました。
それについては、こちらの「【重要】タロットカード初心者に知って欲しい<種類、構成、歴史>」に、そんなタロットの歴史を詳しく紹介しています。
そのタロットカードが世界中に広がる流れの中で、中国発祥の易占い(易経:えききょう)の文化と融合されて、易に用いられる「大成卦(だいせいか)」をカードに描いて作られたのが、イーチンタロットカードです。
このイーチンタロットカードが、いつごろ誕生したのかは定かではありませんが、今では世界中で様々なカードが作られています。
どのカードも図柄は違えど、この大成卦が描かれているのが、イーチンタロットの特徴だといえるでしょう。
※必ずカードには大成卦が1つ描かれています。
イーチンタロットの原点である「周易」について
易占いの歴史はとても古く、紀元前1100年ごろの「周(しゅう)」の時代の中国から始まっていると言われています。
イーチンタロットは、中国の代表的な占いである「易経(易占い)」の中でも、易経の原点とされる「周易(しゅうえき)」を、カードで利用できるように作られました。
現在の易経は、「周易、五行易、梅花心易」など、いくつかの占術に分けられますが、その中でも易の原点とされるものがこの周易です。
周易(しゅうえき)は易経に記された、爻辞(こうじ)、卦辞(かじ)、卦画(けかく)に基づいた占術である。「易」の意味は、変化、蜥蜴、日月、など、昔から諸説ある。伝説によると易経は周王朝時代に成立した、中国で最初の書物とされているが、易経の繋辞伝は漢の時代に成立したものなので、伝説以上のものではない。
Wikipedia引用:周易
※易のシンボルともいえる太極の図(Wikipedia引用:太極)
カードに描かれている大成卦とは
イーチンタロットカードは、64枚で構成されていますが、その一枚一枚に描かれているのが、「大成卦(だいせいか)」といわれる、陰陽6本で描かれた模様です。
この大成卦とは、宇宙の根源である太極が陽(ー)と陰(- -)に分かれ、それぞれを2度加えることで「八卦(はっか)」とします。
そしてそれを掛け合わせて、64卦とするのが「大成卦」とされるものです。
イーチンタロットでは、大成卦に含まれる意味を読み解いていくことで、様々な占いを行っていくのです。
Wikipedia引用:六十四卦
5つのイーチンタロットの特徴
ではここで、イーチンタロットの5つの特徴について、見ていきましょう。
イーチンタロットカードは、一般的なタロットカードとは全く異なるものですから、1つずつその違いを明確にしていきたいと思います。
1:カードの構成などの種類について
一般的なタロットカードの構成は、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚の計78枚で構成されます。
これはマルセイユ版やウェイト版に限らず、北イタリア発祥の流れを汲むタロットカードは、ほぼこのカード構成で1デッキが作られていると考えて良いでしょう。
ですがこのイーチンタロットカードでは、六十四卦それぞれの模様が描かれた、64枚のカードで構成されます。
イーチンタロットカードも、様々な種類が販売されいていますが、図柄は違えども、すべてがこの六十四卦のカード構成で作られているのです。
なお、タロットカードの種類については、こちらの「失敗しないタロットカードの種類と選び方!マルセイユ版の絵柄も紹介」に詳しく解説しています。
※64枚のイーチンタロットカード、裏の柄は中国らしく綺麗な赤です。
2:カードの番号は1番~64番の連番
ウェイト版などの一般的なタロットカ―ドは、大アルカナと小アルカナで、それぞれのカードに番号が記載されています。
大アルカナなら0~21までのギリシャ数字の番号が記載され、小アルカナなら1(ACE)~10までの番号と、小姓(PAGE)、騎士(KNIGHT)、女王(QUEEN)、王(KING)です。
なお、マルセイユ版のカードは、大アルカナはほぼ同じですが、小アルカナがトランプのような数札も多く、それらには番号が表記されていません。
ですがイーチンタロットカードは、すべてのカードが六十四卦に属するデッキなので、1~64までの連番が記載されています。
一般的なタロットカードの、大アルカナと小アルカナなど、構成や意味については、こちらの「タロットカード大アルカナ22枚の意味と解釈のポイントを一覧で紹介」を参照してください。
※このように1~64までの番号が記載されています。
3:正位置や逆位置による意味の違いが無い
タロットカードの特徴といえば、占いで示されたカードの上下がどちらを向いているかによって、カードの解釈が変わってくる「正位置」と「逆位置」の考え方です。
この正位置、逆位置は、18世紀のフランスのタロット占い師「エッティラ」によって考案された占い方で、現代ではタロットカードの意味を解釈する上で、重要な要素となっています。
ですがイーチンタロットには、この正位置、逆位置という考え方がありません。
ですから、すべてのカードには正位置としての意味しかなく、占い方としてはより明確な質問を決めて占う必要があるといえます。
4:カードのシャッフルは「ヒンズーシャッフル」
イーチンタロットに正位置、逆位置の考え方がないため、カードのシャッフルの方法も、一般的なタロットカードとは異なります。
一般的なタロット占いでは、必ず「タロットカード占い初心者のための基本的なやり方【シャッフルなど入門編】」でも紹介したように、机の上にカードを広げ、混ぜ合わせるスタイルでシャッフルします。
ですがイーチンタロットでは、その方法に縛られませんから、トランプを切るようにヒンズーシャッフルで混ぜ合わせるだけでもOKです。
これは「カッター」とも呼ばれるシャッフルのやり方で、私たち日本人がトランプや花札、かるたなどを切る時の、縦にカードを入れ替えていく方法です。
なお、カードの上下の向きが変わっていても、占う時には全て正位置として解釈しましょう。
■ヒンズーシャッフル
5:スプレッドの手順やカードの配置
イーチンタロットを使った占い方のもう一つの特徴が、カードのスプレッド(配置)です。これはスプレッド(配置)というよりも、カードの引出方といった方が正確かもしれません。
通常のタロットカードでは、シャッフル中に質問事項を明確にして、シャッフル後はデッキの上から7枚目を引いて並べていきます。
ですがイーチンタロットでは、シャッフルした後に質問を決め、1つに纏まったデッキを2つに分け、その上の束の一番下のカードを引き出します。
イーチンタロットでは、スプレッドの中でも重要な場所に位置するカードは、この上の束の一番下のカードとなるのです。
どこか筮竹(ぜいちく)でズバリと結果を出すかのようなイメージですね。
■イーチンタロットカードと日本語解説書のセット
こちらの記事の解釈や解説に使用したセットです。
イーチンタロットカードの意味
イーチンタロットは、大成卦といわれる64枚のカードに描かれた模様で、占いをしていきますが、そのカードの意味をいくつか見ていきましょう。
64枚すべてを紹介することは出来ませんが、どんな図柄でどんな意味が含まれるのか、そのイーチンタロットならではの感覚を感じ取ってみてください。
1:乾為天(けんいてん)
イーチンタロットの最初の1枚目のカード「乾為天(けんいてん)」は、宇宙のごとく壮大なスケールを意味するカードです。
このカードは大成卦が全て陽を表す(ー)で纏められており、天を表します。地平線からいくつもの太陽が昇るかのように、世界の始まりを感じさせます。
カードの意味としては、大きい、広い、積極性、充実、権力、地位、頂上、空想、空っぽなどです。
大きく広いイメージとともに積極性や社会的成功を表しますが、その反面勢いが強すぎて、足を踏み外さないようにと注意する必要も促しています。
6:天水訟(てんすいしょう)
二人の間を雷が貫くようなカードを1枚。このイーチンタロットは「天水訟(てんすいしょう)」で、それぞれが正しいと訴えていることを意味するカードです。
天は高くあれ、水は低くあれと、それぞれが正しいと思うことを訴えています。そのため時には争いや喧嘩となることを、暗示しているのです。
このカードが出ると、相手と衝突しやすく不毛の争いに巻き込まれることがるので、注意して協調を心がけた方が良いでしょう。
カードの意味としては、訴え、食い違い、意見の相違、不和、争いなど、お互いを理解し合うことが難しい状況を意味しています。
13:天火同人(てんかどうじん)
ランダムに13枚目のカードを引き出してみました。このイーチンタロットカードは「天火同人(てんかどうじん)」で、同じ目的をもった仲間を意味するカードです。
天が上、火も上に上がることから、同じ志を持った仲間が集まり、運気が上昇する兆しです。人間関係で隠し事や分け隔てのない協調が、吉と出ることを表しています。
このカードが出た時には、私利私欲に走ったり、独善的なふるまいは凶となるので注意しましょう。
カードの意味としては、才知、調和、引き立て、公の行事、公平、共同、親交など、人との協調が何よりも良い結果を招くということです。
15:地山謙(ちざんけん)
カカシが描かれたようなカードを1枚選んでみました。こちらの「地山謙(ちざんけん)」は、人が実力を養うほどに、謙虚になっていく様子を意味するカードです。
山が地という卦の下に位置することから、縁の下の力持ちや、謙遜すること、謙虚であることを表しています。
このカードが引かれたときには、実力は在っても今はじっと耐え、時が来るのを待つことや、謙虚に周りに接することの大切さを、促していると言えるでしょう。
運勢としては、自力で成功を収めていくような、強い勢いはまだないので、じっと腰を据えて備える時です。
18:山風蠱(さんぷうこ)
人が何かを整理しているかのようなカードを1枚を選んでみました。こちらのイーチンタロットカードは、「山風蠱(さんぷうこ)」といい、風通しが悪く食べ物が腐り始めることを意味するカードです。
食料の一部が腐り始めると、瞬く間にすべてがダメになってしまうように、気持ちの中で引っ掛かりがると、悩みは大きく成り易いものです。
そのような意味から、気になる問題は、小さなうちに早めに取り除くのが、良い結果を招くというメッセージを伝えています。
カードの意味としては、混乱、誘惑、崩壊、揉め事、不正、汚職、不和などを表し、それらを早々に整理して治める必要があるようです。
27:山雷頤(さんらいい)
頭上の籠に果物を載せて歩いているような、そんなイーチンタロットを1枚引きました。この「山雷頤(さんらいい)」のカードは、整った口を表すカードで、口が災いとなることを意味しています。
このカードは口にまつわるカードなので、暴飲暴食が災いとなったり、口が滑るなど、言動が災いに成り易いことを表しています。
カードの意味としては、節食、節飲、節言など口を慎むことを示しており、それによってバランスの取れた食生活や、節度のある人間関係が大切であると語っています。
くれぐれも、感情に任せて思わず言い過ぎた、などと言うことが無いように注意しましょう。
44:天風姤(てんふうこう)
女性が言い寄るかのような雰囲気のあるカードを1枚引きました。この「天風姤(てんふうこう)」のカードは、男性の中で一人活躍する女性を意味しています。
ですから、このカードを男性が引けば、そんな強く魅力的な女性からの誘惑に、注意が必要だと警告していることを表します。
またこのカードは、不慮の災禍、偶然の出会い、玉の輿、女難も表しているので、女性が引いても、素直に喜べるカードではありません。
自分のペースで物事が進みやすい時ですが、身を慎みながら、謙虚な気持ちで過ごすことが肝要です。
46:地風升(ちふうしょう)
64枚のイーチンカードの中でも、最もシンプルな絵柄のカードを選んでみました。この「地風升(ちふうしょう)」のカードは、種子が勢いよく成長していく様子を意味しています。
まるで地面に落ちた種が、目を出してどんどん成長していくかのように、勢いよく物事が進んでいくことを意味するカードです。
ですからこの絵のように、恋愛の占いでこのカードが出れば、二人の関係が急速に深まり、高まっていくことを表します。
樹に実がなるまでは今しばらく時間が掛かりますが、前を向いて前進することが良い結果を招きます。逆に引くことは凶となるので、注意してください。
59:風水渙(ふうすいかん)
イーチンタロットの中でも勢いのあるカードを1枚を引きました。この「風水渙(ふうすいかん)」のカードは、水しぶきが天高く吹き上がる様子が描かれており、すべてを散らしてて物事をリセットすることを意味しています。
このカードには、静かな海の上を、波しぶきを立て散らして進むかのように、今までの現状を散らして、新しい状況を作り出すかのような意味があります。
ですから、カードの事態の意味としては吉でも凶でもなく、これまでの現状からの変化や脱却、リセットが必要だと受け取るのです。
特に仕事では、破産やリストラを表すこともあり、逆にもめごとや、大きな問題がかたずくと取ることも出います。どちらにせよ現状を良く確認して結果を読み取りましょう。
60:水沢節(すいたくせつ)
この60番のカードは、私がとても興味があって引きました。大きなうねりが山のように重なって、中心の座禅を組む人が、そのバランスの中で修行しているかのようです。
このカードは「水沢節(すいたくせつ)」と言い、規律が厳しく均衡が保たれている様を意味するカードで、まるで厳しいホテルの従業員の様です。
カードの意味は、節度、節制、規則、留まる、緊張、時節など、現状を保つことが良しとされて、バランスを崩すような行為は凶となります。
タロットカードにも「塔のカード」があり、突然の崩壊やギリギリの均衡が保たれた状態ですから、近しい意味を持ったカードだといえるでしょう。
■イーチンタロットカードと日本語解説書のセット
こちらの記事の解釈や解説に使用したセットです。
初心者でも簡単な占い方と実例(1枚引き)
ではさらに一歩進んで、イーチンタロットの占い方と実例を紹介していきましょう。
以前に、タロットカードのワンオラクルについて「タロット占いワンオラクルの簡単なやり方<仕事や恋愛の占い実例>」でも紹介しましたが、ここでもシンプルな「1枚引き」のやり方について紹介します。
まずは1枚引きで、イーチンタロット占いがどのようなものか、感じ取ってください。
1枚引きの占い方
1枚引きの占いはとてもシンプルですが、質問を明確にすることが大切です。抽象的なものだと、答えもあやふやになり易いものですから、出来るだけ具体的にしましょう。
それでは下記手順に従って、カードを引いてください。
- イーチンタロットカードをトランプを切るようにヒンズーシャッフルします。
- シャッフルしたカードをテーブルに置き、左手を載せます。
- 心の中であなたが知りたい質問の内容を唱えましょう。
- そのままカードの山を2つに取り分けます。
- 手の持ったカードの束の一番下のカードを開いてテーブルに置きます。
- そのカードの意味を読み取っていきましょう。
仕事に関する占いの実例(転職)
質問:仕事を転職したいと考えています。この判断の成否はどうでしょうか?
カード:48、水風井(すいふうい)
水風井のカードは、井戸から何度も繰り返し水をくむ様子を意味しており、変わらず繰り返す事、縁の下の力持ち、コツコツと労働に励むことを暗示しています。
ですから、回答は野望を抱かず今の仕事をコツコツと継続することが吉となり、今は転職には向かないことを示しているといえるでしょう。
このように比較的、シンプルに結果が読み取れるのもイーチンタロット占いの特徴です。
仕事に関する占いの実例(人間関係)
質問:会社の人間関係で悩んでいます。どうすれば解決できますか?
カード:52、艮為山(こんいざん)
艮為山のカードは、山がどっしりと留まっていることを意味しており、心静かに落ち着いている様子や、強い意志をもって揺らがない姿を表します。
中国の霊山を思い浮かべるような、イーチンタロットらしいカードです。
ですから仕事での人間関係でも、フラフラと気持ちを揺らすことなく、どっしりと構えなさいと諭しているように読み取れます。
恋愛に関する占いの実例(浮気)
質問:付き合っている相手がいます、彼との距離が離れた感じがしますが、浮気とかしていませんか?
カード:54、雷沢帰妹(らいたくきまい)
雷沢帰妹のカードは、欲望のままに突き進む女性を意味しています。
不倫や浮気などの異性関係を占う時に、このカードが出ると、相手は黒の可能性が高いといえるでしょう。
このカードは、正式でないこと、軽率、不倫、浮気などを表しており、他の女性からの求愛や、愛人が出来ることで、性に対して自由奔放で無責任な心情を物語っているのです。
恋愛に関する占いの実例(結婚)
質問:今の恋人と結婚したいと思っていますが、時期的にどうでしょうか?
カード:7、地水師(ちすいし)
地水師のカードは、一人の指導者の下で一致団結して物事を進めていくことを意味します。
ですからこれは、結婚を望むあなた自身が中心となって、周りの協力を得て進めていくべき時に来ているようです。
この相談自体が、結婚す上で何らかの障害があることを暗に感じていますから、それを乗り越えるべく、周りの協力を持って進めなさいと、意味を解釈して良いでしょう。
シンプルなイーチンタロットカードの絵柄の中でも、とくに多くの人が登場することからも、周りを巻き込む協調や協力の必要性が見て取れます。
人間関係に関する占いの実例(上司)
質問:職場の上司とどうしても上手くいきません。どうすれば良いでしょうか?
カード:19、地沢臨(ちたくりん)
この地沢臨のカードは、幸運期の到来を意味します。どのような問題でも、このカードが引かれると、良い流れが来て願いが叶うと捉えて良いでしょう。
ですから今回のような人間関係に関する問題も、まずはあなたが思うように行動してみると良いかもしれません。
上司との関係を改善したいという積極的な気持ちが、良い流れを呼び込んくれるでしょう。
人間関係に関する占いの実例(家庭)
質問:夫との両親との関係が悪く、なかなか良くなりません。何かいい方法はありますか?
カード:31、沢山咸(たくざんかん)
沢山咸のカードは、フィーリングが合う二人を意味しています。
このカードには、感謝や感動、以心伝心などの意味がりますが、今回の相談では、本来はフィーリングの合う二人が、距離感をまだつかめずにいるように感じました。
ですから、自然とお互いの気持ちが近づくのを待ちなさい、と解釈しました。まずはご主人との関係を大切に育めば良いでしょう。
イーチンタロットで占った感触
ケースごとのイーチンタロット占いをご覧いただき、いかがでしたか?
私は正直やってみて、1枚引きの占い方は、従来のタロットカードと大きく変わりませんが、質問の回答はダイレクトに来た感じがしました。
きっと質問を明確にすることを、意識したからだとは思いますが、正位置、逆位置が無いことも、カードの意味を解釈する上で、迷わない理由だと感じます。
その点では、カードの解釈よりもカードを引くときや、占う時の心構えが重要な感じがしました。
■イーチンタロットカードと日本語解説書のセット
こちらの記事の解釈や解説に使用したセットです。
イーチンタロットカードと解説書について
では最後に、今回この記事を書くにあたって使用した、イーチンタロットカードと解説書を紹介しましょう。
このイーチン・カードや日本語解説書は、特に初心者には解り易いものだと感じました。
易経やイーチンタロットに触れて感じたこと
今回はこちらの「イーチンタロット入門セット<タロットカード+解説書>」をもとに、Wikipediaなどの情報を調べつつ、内容を噛み砕いて説明しました。
ただ、この易経については、本当に歴史があり奥が深いものなので、イーチンタロットは、易の世界を知るための入門カードだと思ってください。
易の基本ともいえる大成卦に触れてみて、その意味を活用するのなら、このカードはとても役立つでしょう。
ですが易経本来の要素が、どこまで取り入れられているかは、私自身も全体を把握することが出来ませんでした。どちらかといえば、易占いを簡略化して、身近で使いやすいものにした感じがします。
初心者なら日本語解説書
イーチンタロットカードは、他のタロットカード同様にほとんどが海外製なので、付随する説明書は英語です。
その為いきなりカードだけを手にしても、日本語の解説は無く占い方も解りません。また内容も奥深い易経となるので、多少英語が解っても理解するのは難しいでしょう。
ですから、初めてイーチンタロットに触れるのであれば、カードと共に日本語の解説書が無いと、意味を理解するのが難しいと感じます。
今回紹介した「ズバリわかるイーチンタロット入門」なら、易経の素人でも解り易く書かれており、手軽にイーチンタロットが始められるので安心です。
易の知識が在る方には、多少物足りないと感じるかもしれませんが、初心者であれば逆に要点が簡潔にまとめられているので、すぐに占いを楽しめるでしょう。
イーチン・カードは水墨画のように綺麗
イーチンタロットカードは、現在世界中で販売されていますが、今回利用したのは「I CHING(イーチン)」です。
これを選んだ理由は3つです。1つはこのカードの図柄が、そのまま日本語解説書で紹介されているので、迷うことなくイーチンタロットを利用できること。
そしてもう1つは、その水墨画のような美しさです。カードの意味を含んだ図柄は、占いをする上でのインスピレーションを呼び起こしてくれます。
これはウェイト版のタロットカードにもいえることですが、占う際に直感を引き出す要素が在り、占いに熟練していけば行くほど、その感覚が研ぎ澄まされていくと感じるからです。
そして最後の1つは、こちらのカードが市販されているイーチンタロットカードの中で、最もシンプルだからです。筮竹に代表されるように、易はとてもシンプルで洗練された占いです。
ですから、カードで易占いをするにしても、シンプルな絵柄の方が合っていると感じました。
カードがあなたのペースに合わせてくれる
易がどのようなものなのか、イーチンタロットカードで触れてみたいとか、易に興味を持って、イーチンタロットの占い方を学びたいのであれば、このカードは素人でも解り易いといえます。
それに、もともと易経を学んでいた方が、カードで占う手法を取り入れるのであれば、なおさら、タロットカードとして活かすことができるでしょう。
易占いのプロであれば、すぐにこのカードを占いの現場で役立て来ることも容易です。
どの様な方であれ、それぞれのスタンスでこのイーチンタロットカードが役立ち、占いをする上での可能性を広げてくれると思います。
イーチンタロットカードは、そんな持つ人の気持ちに合わせてくれる、奥深さも持ち合わせたカードだと感じました。
■イーチンタロットカードと日本語解説書のセット
こちらの記事の解釈や解説に使用したセットです。