こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「カップ(聖杯)の10」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
カップの10の絵柄の意味
小アルカナのカップの10のカードは、澄み渡る青空に浮かぶ虹に、10個の聖杯が映し出され、金色に光輝いています。
その下では夫婦が手を取り合い、子供たちはまるで、春の訪れを祝っているかのように楽しそうです。平和と幸福に満たされた、喜びを表現しているのでしょう。
■正位置:幸せな結婚、心の満足、平和と愛
■逆位置:家族の不調和、家庭の悩み
※画像参照:RWSタロットカード
カップの10は、感情を司る聖杯の最後の数札カードに相応しく、喜びや幸福など、充実した心の状態を表すカードです。
そのため正位置では、幸せな結婚や平和の訪れを意味し 、逆位置では、家庭での安心や平和が崩れていくと解釈されます。
正位置と逆位置の意味
こちらではカップの10の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:幸せな結婚、心の満足、平和と愛、円満な家庭、希望が叶う
カップの10は、虹色に彩られたカップのもとで、家族が幸せに過ごす様子から、満たされた心の豊かさや平和、幸せを意味するカードです。
雨上がりの空に虹がか掛かるように、これまでの沈んだ気持ちや、苦難の時は過ぎ去り、心が喜びで満たされ、平和な時間が訪れると解釈できます。
この平和は、カップのカードが感情を表すように、物質的な喜びというよりも、心の充足ともいえる満たされた気持ちです。
そのため、現状の物質的な豊かさには、何の変化もないと感じるかもしれませんが、心の平和を望むような、漠然とした希望が叶うとも捉えられるでしょう。
このカードは、恋人同士や家族間の問題を占った際に開かれると、お互いが満足できるような、心の調和へと整って行くと解釈できます。
逆位置の意味
キーワード:家族の不調和、家庭の悩み、不仲、孤独を感じる、落胆する、
逆位置でのカップの10は、家庭がギグシャクし始めて関係が悪化し、身近な人間関係で、問題が起きることを意味するカードです。
親子が描かれたカップの10が逆位置になると、家庭の崩壊や、夫婦の不仲など、心の拠り所ともいえる安心感が崩れ去ると解釈できます。
さらには、家庭環境に留まらず、仕事や友人との関係においても、その関係が乱れたり、疎遠になっていくといえるでしょう。
また、虹が地に落ちる様子は、儚く消え去る希望とも捉えられるので、そんな希望的な望みが、叶うことなく消えていくことも予感させます。
ですから、何かの結果を占いった際に、このカードが逆位置で開かれれば、虹が消え去るかのように、落胆する結果が訪れると解釈できるでしょう。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、カップの10の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:職場の調和、プロジェクトの達成、目標達成、評価される
仕事に関する占いで、カップの10のカードが正位置で開かれると、前年対比の売り上げ目標を達成するなど、ある程度の成果が得られることを意味します。
ある程度という解釈は、このカードがあくまで気持ちの充足であり、物質的な成果を得るのとは異なるものだと言えるからです。
そのため、昇進や昇給とまではいかないものの、喜びを感じられるような目標を達成したり、職場環境が整うなどの安心感を味わえると捉えてください。
また、忙しさは和らいで、心が休めるような、安息の時間が得られるかもしれません。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:職場の諍い、目標の未達、プロジェクトの失敗、落胆する
仕事をテーマにした占いで、カップの10が逆位置で開かれると、職場内の諍いによる目標の未達など、落胆するような出来事が起きることを意味します。
逆位置でカップの10は、調和が崩れて落胆する結果が訪れることを表すため、職場でもそう感じるような、些細なことが起きると解釈できます。
それは社内での諍いや食い違いが原因となって、目標が達成できずに終わったり、プロジェクトが失敗するなど、気持ちが凹むような結果として訪れるのです。
ただこの失敗や諍いは、あなたの安心や喜びが得られなかったというだけで、致命的な問題には成りませんから、心配しすぎないでください。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、カップの10の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:恋人の登場、婚約、家庭円満、家族が増える
恋愛をテーマに占った際に、カップの10が正位置で開かれたなら、心が愛色に彩られるような、幸せと安心が得られることを意味します。
現在恋人募集中であれば、あなたが一目惚れするような、出会いに恵まれるかもしれませんし、恋人が居るなら関係が深まるような、出来事が起きると解釈できます。
このカードは、家庭的な喜びや幸せを意味するので、二人の関係が家族へと近づいていく、そんなイメージで解釈すると良いでしょう。
ただ、いっぺんに深まるというより、喜びを感じながら1段深化すると捉えた方が適切ですから、その点だけ期待過ぎないようにしてください。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:障害が現れる、関係が崩れる、孤独を感じる、期待外れ
恋愛をテーマに占ったときに、このカップの10が逆位置に開かれると、二人の関係にひずみが出来て、孤独感を味わうなど、気持ちが落ち込むことを意味します。
このカードの逆位置は、期待が裏切られて落ち込むことを表すので、想いの相手への告白などは、少し時期を見直した方が良いと解釈できるでしょう。
またすでに恋人が居るのなら、想いが受けとめてもらえずに、仲たがいして孤独を感じたり、夫婦関係なら家庭が冷めた状態に成り兼ねません。
ただこのカードは、致命的な問題に発展することは無いので、まずは自分の期待や要望してしまう気持ちを、整理することから見直してください。
カップの10のまとめ
タロットカードの小アルカナ「カップの10」は、心満たされる平和や幸福感を意味するカードだといえます。
カードの意味を解釈する際のポイント
カップの10のカードは、虹にカップが描かれているように、期待や望みが叶って、虹色の気分になることを意味するカードです。
そのため、物質的な満足よりも、精神的な充足がフォーカスされており、現実的にもそんな安心感を得られる出来事が舞い込んできます。
ただこのカードは、正位置であっても逆位置であっても、大きな節目となるようなことは起きず、日常的な変化が起きる程度と捉えた方が良いでしょう。
良くも悪くも、感情の変化を重視しているカードなので、解釈をするときにも確定的なことを述べず、雰囲気や気分になると伝えた方が良さそうです。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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