こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「カップ（聖杯）の８」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
カップの８の絵柄の意味
小アルカナのカップの８のカードは、老人が並べられたカップに背を向け、その場を立ち去り、小川を越えて山奥へと向かっているかのようです。
雲一つない静けさを感じさせる月夜は、立ち去る人の心の失望や、諦めを表すかのように、冷たく澄み渡っています。
■正位置：過去との決別、現状への失望
■逆位置：継続する、諦めない
※画像参照：RWSタロットカード
カップの８は、これまで目を向けてきた、欲望や権力などに失望し、そこから立ち去ろうとしてる、心の状態を表します。
そのため正位置では、過去からの決別や現状への失望を意味し 、逆位置では、継続による達成や、諦めない意思と解釈されます。
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正位置と逆位置の意味
こちらではカップの８の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード：過去との決別、現状への失望、執着を捨てる、興味が無くなる、再スタート
カップの８は、過去の栄光や成功に対して、気持ちが冷め、それらを捨て去ることで、新たなスタートを切るという、そんな心境を意味するカードです。
明るくやわらかな砂地に、８つのカップが整然と並べられているのは、これまでの生活が、とても豊かで恵まれた環境だったことを意味します。
そんな栄華に失望し、新たな世界を求めて、未開の地へと立ち去ろうとしているのが、このカップの８のカードといえるでしょう。
そのため、これまでの過去との決別や、今まさに捕らわれていた執着を、捨てるとも解釈できます。
雲一つない夜空に浮かぶ月は、その人の内面を表すともいえる存在ですから、心も静寂に包まれているのことは明らかです。
逆位置の意味
キーワード：継続する、諦めない、温故知新、過去への未練、現状に留まる
逆位置でのカップの８は、現状への執着が残り、変われない様子を表したり、逆に現状を見直すことを意味します。
良い意味では、これまでの実績や経験を振り返り、さらに努力していくという、継続力としても解釈できますが、同時にそこから抜けられない気持ちも表します。
このカップの８のカードが、逆位置で開かれた時には、現状を変えたいけど留まるとか、不満や不安があるけれど留まると、考えて良いでしょう。
ですから、正位置であろうと逆位置であろうと、現状に満足しておらず、その後の行動が、そのカードの向きとして反映されます。
ただどちらにせよ、このカードは、その後の未来については示さないので、現状の揺れ動く気持ちのみを表すと、解釈して良さそうです。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、カップの８の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード：キャリアチェンジ、プロジェクトからの離脱、社内闘争に疲れる、新規一転
仕事に関する占いで、カップの８のカードが正位置で開かれると、これまでのキャリアを捨て、心機一転して新たな仕事を始めることを意味します。
これまでの仕事や会社に限界を感じて、全く違う業界へと転身を遂げたり、新規のベンチャーなどへと、転職したいのかもしれません。
それは、それだけ現状の仕事に対する、失望や諦めの思いが強く、もうその仕事に魅力を感じないのだと、解釈できます。
転職や移動を試みるのであれば、すべてをまた１から積み上げるものだと考え、これまでのキャリアに固執しないことが、必要だと言えるでしょう。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード：仕事への復帰、事業の継続、会社に留まる、独立の中止
仕事をテーマにした占いで、カップの８が逆位置で開かれると、これまで培ってきた取り組みを見直し、再度継続していくことを意味します。
一度は枯れてしまった、仕事への熱意や事業への意欲が、再度蘇ってきて、今一度継続して取り組もうという、意思が固まると解釈できます。
ですから、独立や転職を考えていたのであれば、やはり会社に留まることを意識するでしょうし、今の業界に留まることになるかもしれません。
このカードは社内における、プロジェクトや職場に戻るとも読み取れます。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、カップの８の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード：別れ、関係の解消、過去の恋愛の清算、未練を捨てる
恋愛をテーマに占った際に、カップの８が正位置で開かれたなら、恋人やパートナーとの別れや、過去の未練から脱却することを意味します。
この際の注意点は、あくまであなた自身の意志で、相手との離別を選択する可能性が高いということ。あなたが去ると解釈できる点です。
ですから、今まで相手への思い入れで、何とか繋がっていた関係が、諦めや失望と共に手放されて、新たなステップに進むともいえるでしょう。
なおかつその関係が、情やお金などによる繋がりあれば、もう手放せる時期に来ているのかもしれません。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード：忘れられない相手、関係の見直し、よりを戻す、未練が残る
恋愛をテーマに占ったときに、このカップの８が逆位置に開かれると、過去の恋愛を引きずったり、一度は距離を置いても、再びよりを戻すことを意味します。
先の逆位置の解説のように、二人の関係には何らかの問題があるものの、そんな関係を切ることが出来ず、何とか見直そうとすると解釈できるでしょう。
また、恋人は出来ても、なかなか相手との良い関係が築けないなら、過去の恋愛に捕らわれているような、そんな影響が残っているのかもしれません。
このカップの８の逆位置は、これまでに築いてきたものを、再び活かすという意味があるので、恋人を探すにしいても、その点を意識して試みると良いでしょう。
カップの８のまとめ
タロットカードの小アルカナ「カップの８」は、これまでの成果への失望と離別を意味するカードです。
カードの意味を解釈する際のポイント
このカップの８のカードは、今までの現実に失望して執着を捨て、新たな環境へと旅立つ姿勢が描かれています。
そのため、良い意味では気持ちの整理がついて、再スタートを切れるとも解釈できますし、過去からの脱却とも読み取れでしょう。
ですが逆位置になると、未練が残り、もとの鞘に収まるかのような構図となります。
それが必ずしも、否定的な未来を意味するカードではありませんから、逆位置だと言っても未来に悲観する必要はありません。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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