こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ソード(剣)の10」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ソードの10の絵柄の意味
小アルカナのソードの10のカードは、深い闇夜のような暗い空から、10本の剣が容赦なく男性に突き立てられています。
力なく倒れるその姿からも、男性はすでに絶命して、亡くなっていることが解ります。男性の死をもって、陰鬱な夜が明け、新しい朝が訪れることを、象徴しているのです。
■正位置:終了、終止符、望まない結果
■逆位置:好転、新たな希望
※画像参照:RWSタロットカード
ソードの10のカードは、容赦なく突き立てられる剣から、今もっている問題や葛藤が、望まない形で、終わりを迎えることを意味しています。
そのため正位置では、望まぬ結果や強制的な終了を意味し 、逆位置では、新たなる始まりや、物事が好転し始めると解釈します。
正位置と逆位置の意味
こちらではソードの10の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:終了、終止符、望まない結果、力尽きる、滅亡
ソードの10は、男性に剣を突き立てられ、息絶えているその姿から、望まない結果で物事に終止符が打たれることを意味しています。
10本の剣は、多くの困難や周囲からの非難を受けながらも、これまで独力で前進してきたことを表しており、そんな苦難により、ついに力尽きたと解釈できるのです。
このソードの10は、9のカードとは違い、精神的な側面だけではなく、現実的な影響も表すものだと、心してください。
そのため、そんな息の根を止められるような、具体的な災難や出来事に、これから見舞われることを示唆する意味もありますし、そんな心境に至ているとも読み取れるのです。
全ての手を尽くしたが、運命の流れには贖うことが出来なかった、そんな終焉を意味するカードだと言えるでしょう。
逆位置の意味
キーワード:幸運、新たな希望、起死回生、再起、執着を捨てる
逆位置でのソードの10は、正位置から一転して、物事が新たに進み始める、再起を意味するカードとなります。
これまで、自分の気持ちに捕らわれて、運命の流れに逆らってきたような行いが終わり、起死回生ともいえる、新たな流れに乗り始めると解釈します。
このソードの10の逆位置は、日の出とともに希望が芽生え始め、これまでの固執や執着を捨てて、新たな段階に入る、節目の時を表しています。
それは全力を尽くして、現実と戦ってきたことによる行き着く、新しい心境であり、それによる物事の好転だといえるでしょう。
ですから、このカードは良い兆しとして受け取り、悲観する必要はありません。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ソードの10の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:経営の破綻、プロジェクトの失敗、責任を取る、過労による離脱
仕事に関する占いで、ソードの10のカードが正位置で開かれると、仕事でも経営でも、状況は最も悪いと感じる状態へと至ることを意味します。
困難なプロジェクトは、途中で中止となるか、失敗する形で終わり迎え、それまでの苦労が水泡に帰すような、そんな痛みを味わうと、解釈して良いでしょう。
社内での人間関係においても、仕事の失敗の責任を取らされて左遷を味わうなど、意欲が燃え尽きたような、絶望感を感じるかもしれません。
その意味では、これまでのキャリアに終わりが告げられて、新たな方向に進むべき時が来たと、思った方が良いでしょう。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:再起、新展開、争からの脱却、状況の好転
仕事をテーマにした占いで、ソードの10が逆位置で開かれると、今までの困難な現実に終止符が打たれ、新たな展開へと進むことを意味します。
それは、頓挫いしていた企画やプロジェクトが、強制的に中止に追い込まれ、あらたな仕事を任せられるとも解釈できるものです。
また、競争が激しい市場で苦闘していたなら、敗北という形で終わりを迎えるかもしれませんが、それが新たな可能性の呼び水となります。
このソードの10の逆位置は、視野が狭く盲目的になっていた現状に、終わりが告げられ、再起を遂げていくための、折り返し地点に来たことを意味するのです。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ソードの10の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:別れや失恋、自責の念、自信喪失、無力感
恋愛をテーマに占った際に、ソードの10が正位置で開かれたなら、異性関係で別れや失恋など、望まぬ終焉を迎えることを意味します。
これまでの様に、どれだけ必死になって取り繕おうとしても、あなたの想いに反して、強制的な終わりが来ると解釈して良いでしょう。
今まで自分の意思を貫いてきたことは、決してすべてが無駄ではなく、必要な過程でもありました。ですが、そのショックはあまりに大きく、絶望的な無力感に、打ちひしがれることとなります。
その結果、自分を責めてしまったり、自信を失うことも在るでしょうから、まずはゆっくりと休息を取ることが必要です。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:新たなステップ、異性関係の好転、トラウマの回復、不毛な関係の終わり
恋愛をテーマに占ったときに、このソードの10のカードが逆位置に開かれると、これまでの不遇な状況は終わり、新しい心持で前を向けることを意味します。
苦痛や自己犠牲を感じながら、これまでの恋愛が続いていたなら、その関係に終焉と変化が訪れ、気持ちを切り替えて、新たなステップへと勧めるでしょう。
このカードの逆位置は、過去を清算して未来に進むとも解釈できるので、これまでの気持ちが清算されて、新しい気持ちで異性と向き会えるようになるのです。
気持ちを前向きに立て直すためにも、まずは異性関係に少し距離を置いて、自分を大切にするための時間を取った方が良いでしょう。
ソードの10のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ソードの10」は、葛藤の終わりと、新たなる関係性の始まりを意味するカードです。
カードの意味を解釈する際のポイント
ソードの10のカードは、これまであなたが拘っていた物事に、望まぬ結末が訪れ、人生の流れに大きなリセットが掛かる、とも解釈できるカードです。
そのために、正位置で開かれた時には、望まない結末がクローズアップされて、無力感や精神的な苦痛を感じ。
逆位置になると、そこからさらに一歩進んで、執着や固執が手放され、新たなる気持ちで前を向けるような、そんなスタンスに変わって行きます。
ただ、その結果に得られるであろう未来の状況が、好ましいのものかどうかは示しておらず、あくまで新しいステップに進むことを意味するのです。
このカードは、一見すればネガティブな印象が強いカードですが、一時的な人生の節目を表すカードだと、とらえると受け止め易いでしょう。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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