こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ソード（剣）の９」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ソードの９の絵柄の意味
小アルカナのソードの９のカードは、ベットで目覚めても現実が変わらず、悲観に暮れる女性の後ろに、９本の剣が整然とかけられています。
壁の色は黒一緒に染められて、その悲しみや絶望がいかに深いかを物語っています。剣先が見えないことからも、未来が見通せないことは明らかです。
■正位置：悲観、精神的な苦痛、ネガティブ
■逆位置：不安からの回復、好転の兆し
※画像参照：RWSタロットカード
ソードの９のカードは、深い悲しみや絶望に暮れる状況を表し、そんな悲観的な気持ちに支配されて、将来が見通せないことを意味するカードです。
そのため正位置では、強い精神的な苦痛に見舞われることを意味し 、逆位置では、過去から引きずっている絶望に、終焉が訪れると解釈します。
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正位置と逆位置の意味
こちらではソードの９の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード：悲観、精神的な苦痛、ネガティブ、絶望、トラウマを負う
ソードの９は、女性が両手で顔を覆い、悲観に暮れるその姿から、将来に絶望して、精神的な苦痛を感じていることを意味します。
ベットで目覚めた直後に、悲しみに暮れている様子から、眠ても忘れられないほどの、深い絶望に心が打ちひしがれていると、解釈できるでしょう。
また、壁に掛けられた剣が、背中側から身体の前面へと延びていることから、その問題が今後も続き、将来に対しても見通せない状態だと解ります。
このソードの９のカードは、小アルカナカードの中でも、特に深い精神的な苦痛を意味します。
ですから、現状でそんな精神的な苦境に追い込まれているか、将来的にそのような苦痛を味わうことを、暗示しているのです。
逆位置の意味
キーワード：不安からの回復、好転の兆し、トラウマの改善、過去からの脱却、問題の終焉
逆位置でのソードの９では、これまでに捕らわれていた問題が終わりを告げて、精神的な不安から回復することを意味します。
このカードは逆位置になると、過去から引きずっていた不安に、何らかの結末が訪れることを表します。そのため物事は回復へと向かうと解釈できるのです。
あくまでソードの９のカードが意味するのは、精神的な状態ですから、回復すると言っても現実が変わるというより、気持ちが楽になると言う方が適当でしょう。
しかしながら、その問題や不安が大きく深いほど、その開放感も強くなるために、一転して最悪の状態からは脱したと、感じらるかもしれません。
ただその後の将来について、何かを物語るカードではないので、良い方向に進むとは、安易に受け取れません。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ソードの９の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード：事業の失敗、計画の破綻、過労、失意を感じる
仕事に関する占いで、ソードの９のカードが正位置で開かれると、大きな問題に見舞われて、失意の淵に追いやられることを意味します。
例えば、事業における大きな失敗や、計画の破綻など、将来にわたってその問題が影響するような、ショックを受けると解釈できるでしょう。
また、会社員として勤務しているなら、会社がブラック企業で、終わりのない仕事をさせられ、過労で鬱状態に陥っているとも読みとれます。
どちらにせよ、このカードは、精神的な苦痛を強く反映するカードなので、現実的な破綻というよりも、むしろ精神的な影響だと受け止めて下さい。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード：起死回生、問題の解消、経営状態の改善、疲労回復
仕事をテーマにした占いで、ソードの９が逆位置で開かれると、最悪の状態を乗り越えて、仕事や会社に改善の兆しが見え始める、ことを意味します。
このカードが、会社の人間関係などで逆位置に開かれた時には、精神的な苦痛からの、解放が起きると解釈できるので、人事異動などの現実的な動きが、あるかもしれません。
また事業主や経営者が、逆位置で開けば、経営状態の悪化に歯止めが掛かり、少なからず先行きが見通せるようになるでしょう。
ただ、あくまでこのカードは、精神的な変化を意味するので、それが業績の好調に繋がるとは、考えない方が無難です。あとは独力で改善しましょう。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ソードの９の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード：悲しみや絶望、トラウマを負う、傷つく、DV
恋愛をテーマで占った際に、ソードの９が正位置で開かれたなら、トラウマとして心に残る様な、精神的なショックを受けることを意味します。
このカードは、あくまで精神面を表すので、「何が起きるのか」を読み取るのではなく、問題が起きた結果、精神的に傷つくことになると、解釈しましょう。
それは失恋や別れかもしれませんし、場合によってはDVのような、辛い目に会うことかもしれません。
どちらにせよ、異性関係を占った際に、このカードが正位置で開かれるなら、その恋愛では、辛い思いをすることとなるので、関係を見直した方が良いでしょう。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード：関係の修復、過去の清算、問題の改善、トラウマからの解放
恋愛をテーマに占ったときに、このソードの９のカードが逆位置に開かれると、二人の関係には改善の兆しが見え、孤独にも変化が起き始めることを意味します。
このカードが逆位置になると、過去からの解放を意味するので、恋愛においてもこれまでの辛い流れは一区切りし、新たな関係性へと移り変わると解釈できるでしょう。
ですから、トラウマが原因で異性関係が築けないとしても、何らかの気持ちの変化が起きて、状況が変わり、孤独に包まれていた現状に終わりが告げられます。
ただ逆位置では、あくまで過去の清算という意味合いが強いので、将来について何かを読み取ることはできません。
ソードの９のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ソードの９」は、精神的な苦しみが、今後のどのように変わるのかを、意味するカードだといえます。
カードの意味を解釈する際のポイント
ソードの９のカードは、精神的な闇の部分を表すので、正位置で出れば、そんな心の闇に、支配される状況になると解釈します。
そのショックは、トラウマの様にあなたの心に残って、将来にわたって影響を与えるものですから、何らかの癒しを受ける必要があります。
また逆位置では、そんな過去のトラウマから解放されて、新しい段階に進むことを意味し、これまでの苦しみが、終わりを告げると読みとれるでしょう。
このカードはどちらにしても、あなたが精神的に弱く、感情に翻弄されやすいことを示しているので、今一度心を整理して、冷静に問題に向き合う必要があります。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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