こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ソード(剣)の8」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ソードの8の絵柄の意味
小アルカナのソードの8のカードは、目隠しをして身体を縛られた女性が、大地に突き立てられた8本の剣に囲まれています。
囚われの身となって、身動きが取れないその姿からも、そこから逃れる術がないまま、立ちつくしている様子が伺えます。
■正位置:囚われの身、身動きが取れない
■逆位置:解放、自由
※画像参照:RWSタロットカード
ソードの8のカードは、自分で対処できない、困難や問題に囲まれて、身動きが取れない状態になってることを、意味しているといえるでしょう。
そのため正位置では、忍耐を強いられるような、停滞状態になることを表し 、逆位置では、束縛から抜けて、新たな展開に向かうと解釈します。
正位置と逆位置の意味
こちらではソードの8の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:囚われの身、束縛、四面楚歌、無力、現実逃避
ソードの8は、8本の剣に囲まれた女性が、縛られて無抵抗で耐え忍んでいる姿から、問題に束縛されて囚われの身であることを意味します。
身体を縛られて目を覆われ、抵抗できずにいる様子から、起きているトラブルに無力であり、なすすべもなく従っている状態だと、解釈できるでしょう。
また、大地に突き立てられている剣は、それぞれが他者からの意見や主張であり、抱えている問題の多さを表すものです。
その状況から、1つの問題に躓いているというよりも、四面楚歌のように囲まれて、自由が得られていないことを意味します。
さらには、そんな問題や障害に眼を向けることもできず、ただ自分の殻に閉じこもり、身動きが出来ずにいるのです。
逆位置の意味
キーワード:解放、自由、変化、悪化、混迷
逆位置でのソードの8では、正位置で停止していた状況に、自由や解放への兆しともいえる変化がおきることを意味します。
しかしながら、この変化は好転すると解釈するよりも、目を向けていなかった現実を目の当たりにするとか、それにより混迷を深めると解釈した方がよいでしょう。
カードが逆位置になって、問題が明確になったとしても、その縛られた無力な状況は変わらないために、より感情的な混乱を深めやすいといえます。
周りからの助力や援助が来るわけでもないので、そこから逃げ出したい気持ちに駆られ、時には自暴自棄になってしまうかもしれません。
ですので、このソードの8が逆位置で開かれた時には、精神的な窮地に追い込まれて、行動に移ろうとしていると、捉えた方が良いでしょう。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ソードの8の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:山積みの問題、四面楚歌、現実逃避、孤立
仕事に関する占いで、ソードの8のカードが正位置で開かれると、仕事で追い込まれて無気力に陥ることを意味します。
やり掛けの仕事や問題が山積みされて、自分の無力さを感じ、気が付けば現実から、目を背けるようになってしまうでしょう。
その結果、社内の人間関係でも疎外感を感じ、身動きができない状況に追い込まれると、解釈できます。
この状況は、ひとえに苦手なことや面倒な仕事から、目を背けて後回しにした結果なので、誰も手を差し伸べる人がおらず、社内でも孤立しまうのです。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:現状の打開、問題の露見、均衡が崩れる、リストラ、
仕事をテーマにした占いで、ソードの8が逆位置で開かれると、停滞していた仕事や職場に変化が訪れ、物事が動き出すことを意味しています。
しかしながら、その停滞からの変化は、仕事や職場での均衡が崩れて、問題が露呈し、状況が悪化していく可能性が大きいと、解釈できます。
もし勤め先がブラックな会社なら、法律違反や不正行為の発覚により、リストラされるなど、結果的には悪化したようでも、変化する方向へと動き出すのです。
ですから、この逆位置による悪化は、それまで山積みされていた問題の大きさによって異なりますが、どちらにせよ無力なため、現実に流されることになるでしょう。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ソードの8の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:束縛、自己憐憫、被害妄想、周囲の反対
恋愛をテーマで占った際に、ソードの8が正位置で開かれたなら、相手からの束縛、自己憐憫、周囲の反対による孤立、これらの意味があります。
このソードの8は、すでに恋人が居るのであれば、相手の暴力的な言動や態度により、過度な干渉を受けて束縛され、身動きが取れない状況だと解釈できます。
また、まだ恋人が居ないのであれば、被害妄想や、自己憐憫に浸って、周りを寄せ付けない態度となり、それが原因で恋愛が上手くいかないようです。
さらには、不倫などで周りからの厳しい視線をあびて、自責の念に縛られているというケースもあるでしょう。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:新展開、束縛からの解放、均衡が崩れる、関係の終焉
恋愛をテーマに占ったときに、このソードの8のカードが逆位置に開かれると、現状の停滞した関係は崩れて、新たな展開へと移行する意味があります。
このカードの逆位置は、止まった時間が動き出すかのように、これまでの陰鬱とした時間に変化が訪れます。
ただそれには、現状を脱するための試練ともいえる変化なので、精神的には追い詰めれるような状況であったり、困難に直面したと感じるかもしれません。
その変化にどのように対応するにせよ、それを通りすぎれば不毛な状態は終わりを向かえ、次のステップへと移り変わるのです。
ソードの8のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ソードの8」は、問題から目を背けて動けなくなることを、意味するカードです。
カードの意味を解釈する際のポイント
ソードの8のカードには、大きく2つの意味があります。
それは周囲からの束縛を受けて、身動きが取れなくなっている現状と、現実の問題から目を背けて、自分の世界に浸ることで停滞している状態です。
ですからの、その停滞の原因は、問題を直視できない心の状態にあり、それが変わりだすと逆位置に見られる、問題の露呈による変化が起こります。
ただその変化には、これまで溜めていた膿を出し切る意味があるので、おのずと追い詰められるような状態へと移っていくのです。
そんな苦しみを伴う変化ではあるものの、実は現状を変えていくための、必要なステップでもあると解釈しましょう。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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