こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ワンド(棒)の2」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ワンドの2の絵柄の意味
ワンドの2は、領主ともいえる壮年の男性が、棒を手にしながら、自らが納めている領地を見渡している姿が描かれています。
その様子はどこか追憶に浸りながら、自分のこれまでの道のりを振り返り、その成果を噛みしめているかのようです。
■正位置:財産、成功
■逆位置:突発的な問題、失望
※画像参照:RWSタロットカード
手に持つ地球儀は、彼が自分の世界を持っていることを意味します。それは彼自身が、これまでの努力で得てきた成果であり、領主として治めている眼下の土地です。
このワンドの2は、正位置では財産を築くことや、努力の成果を得て成功することを表しており、逆位置では築いたものが崩れ去る、突発的な出来事や失意を意味します。
正位置と逆位置の意味
こちらではワンドの2の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく解説していきます。
正位置の意味
キーワード:財産、成功、計画、決断、成果
ワンドの2は、自らの努力の上に築かれた財産や成果を意味しており、過去を振り返るその姿勢から、一定の満足が得られることが解ります。
ですから、このカードが正位置で開かれると、そんな良い成果が得られると解釈しますが、それはあくまで、その人のそれまでの努力に見合った成功です。
ワンドの2のカードは、棒がシッカリと固定され、石造りの高い位置から周りを見渡していることから、この成功の基盤が易々とは揺るがないことも、表しているといえるでしょう。
この領主の背中からは、いくつもの困難を乗り越え、時には周りを犠牲にしながらも、自らの地位を築いてきた、そんな思いが伺い知れます。
安定や達成、そして次への方向性を定めていくような、そんな意味を持つカードです。
正位置では、目標に到達して自信を持っていますが、そこに満足せず、さらなる躍進への意欲をあらわしています。
逆位置の意味
キーワード:突発的な問題、失望、不確定性、変化の恐れ、未知への恐れ
ワンドの2のカードが逆位置で開かれると、現状の安定感が崩れ去っていくかのような、突然訪れる不安定な状態を意味します。
また、逆さになった領主が右を見ることから、未来への不安や、将来への変化に恐れを抱いていると、解釈しても良いでしょう。
新しく変化を強いられるような、突発的な出来事が起こり、今まで築いてきた、地位や立場が脅かされる。それがワンドの2のカードの逆位置です。
正位置の落ち着きが消え去り、領主という立場が逆転してしまうような、足元がおぼつかない気持ちになるといえるでしょう。
ただあくまで、彼が築いてきた地位は自らの努力によるものなので、それがすべて水泡に帰すような、そんな極端な事態に成る訳ではありません。
逆位置では、手にしたものが脅かされるという解釈の他、努力の末に得たものが、色あせて見えてしまうということも暗示します。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ワンドの2の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:昇進、昇給、事業の成功、目標の達成、成果を得る
仕事に関する占いで、ワンドの2のカードが正位置で開かれると、それは仕事面でもこれまでの努力の成果を得られることを意味します。
それは昇進や昇給という形かもしれませんし、職場のリーダーへ抜擢かもしれません。どのように解釈したとしても、安定と収入のUPが得られると考えて良いでしょう。
また自ら事業を営んでいるのであれば、会社が計画通りの成果を上げるなど、財政的な目標を達成したり、それを上回る成果が得られます。
ただ、結果を追い求めるばかり、周りの人を犠牲にしがちになるので、その点は注意して、周囲の協力にも感謝できるように心がけましょう。
正位置では、今までの目標を達成し、さらなる成功に向けて野望を持っている状態です。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:事業の停滞、仕事でのトラブル、信用失墜、自信喪失
仕事をテーマにした占いで、ワンドの2のカードが逆位置で開かれると、仕事でのトラブルや事業の停滞が起きると解釈します。
このカードの逆位置は、安定感が崩れることを意味しますが、それはどちらかといえば、精神的に不安定な状態に陥ると受け取って良いでしょう。
想いもよらないトラブルが発生し、あなたの信用が失われたり、事業が停滞するような、現実的な問題が起こります。
そんなときには、先行きも不透明に感じられるので、なおさら慌ててミスを積み重ねないように注意してください。
逆位置では、計画が相手の都合で変更や打ち切りになり、意欲が減退してしまう暗示です。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ワンドの2の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:望みの達成、心の充足、信頼関係
恋愛をテーマに占った際に、ワンドの2が開かれたなら、それは望む相手と結ばれたり、異性関係で心の充足が得られると解釈します。
例えば、慕いながらも友達として接していた相手に、気持ちが受け入れられ、恋愛関係へと進展して、心が満たされるなど。
このワンドの2のカードは、これまでの取り組みの成果が得られることを意味するので、異性関係でもあなたが望んでいた結果が訪れると読みとって良いでしょう。
ここで得られた関係には、シッカリとした安定感があるものですから、浮足立つような心躍る恋愛とは少し違うかもしれません。
正位置では、恋の目標を達成し、ふたりで未来を思い描けるような安定した関係が築けるでしょう。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:失恋、恋人関係の危機、マンネリ化、異性関係のトラブル
恋愛をテーマに占ったときに、このワンドの2のカードが、逆位置に開かれると、異性関係のトラブルや、気持ちが沈むような停滞感を味わうことを意味します。
もしあなたに、想いを寄せる人がいるのなら、突然その相手に恋人が居ることが解ったり、何かのトラブルで距離を置かれてしまうなど、気持ちが落ち込むような出来事が起こるでしょう。
またすでに恋人がおり、相手の気持ちについてこのカードが出たなら、思いもよらない異性関係でのトラブルに、巻き込まれる可能性があります。
どちらにせよ、このワンドの2が逆位置で出ると、あなたが失意を感じて落ち込むような現実に見舞われると、解釈できるのです。
逆位置では、うまくいかない焦燥感や突然の別れを暗示します。
ワンドの2のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ワンドの2」は、努力の成果を表すカードで、収穫を得るときが訪れたことを意味します。
カードの意味を解釈する際のポイント
占った出来事について、あなたがこれまでどれだけ努力してきたのか、それがこのカードを開いたときの、正位置の結果として与えられます。
ワンドの2はシッカリと地に足が着いたカードなので、逆位置に開かれたとしても、あなたがこれまで築いてきたものすべてが、失われるわけではありません。
そんな安定感の中に突然トラブルが発生し、危ぶまれるような気持に駆られる、そんな心の状態を意味するカードだと受け止めて下さい。
ですから、このワンドの2のカードが、正位置と逆位置のどちらに開かれたとしても、現状が劇的に切り替わるというより、気持ちの変化が起きると解釈する方が、適しているかもしれません。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
初心者のためのタロット占い入門
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・タロットカード占い初心者のための基本的なやり方【シャッフルなど入門編】
■初めてタロットカードを購入する際の注意点を書き出しました。
・初心者がタロットカードを通販で購入する際のおすすめと3つの注意点
タロットカードの意味や解釈に関するまとめ
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・タロットカードの意味一覧
■56枚の小アルカナの種類と簡単な意味を一覧で紹介。
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すでに一定のものを手にしていることを暗示するカードです。それを活かして発展していくのか、手にしているものが脅かされるのか、を正逆で見ていきます。