こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ワンド(棒)の5」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ワンドの5の絵柄の意味
ワンドの5は、5人の男性が棒を手にもち、スポーツをするかのように争い、入り乱れて棒を振るっている様子が描かれています。
誰が見方で誰が敵なのか、その憶測も付かないほどに混乱したその状態は、まるで冷静さを失い必死になっているかのようです。
■正位置:葛藤、紛争
■逆位置:混迷、回避
※画像参照:RWSタロットカード
それぞれ違う色の服を着た男性が、棒を天高く振りかざしていることから、この争いが統率の取れていない、混乱状態であることが解ります。
このワンドの5は、正位置で開かれると競い合うことや紛争、葛藤を表し、逆位置で開かれると混迷や暴動を意味するのです。
正位置と逆位置の意味
こちらではワンドの5の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく解説していきます。
正位置の意味
キーワード:競技、スポーツ、紛争、争い、終わりのない闘争
ワンドの5は、終わりの見えない争いを意味しており、今まさにその状態に陥っているか、今後そんな問題に直面することが読み取れます。
ですから、このカードが正位置で開かれた時には、それぞれが自分の意見や考えを主張し合い、ぶつけ合う争いに巻き込まれると解釈してください。
その争いは、それぞれが自分の正しさを振りかざすものなので、一向に事態の収拾が見えてきません。
また場合によっては、このワンドの5のカードのように、一方だけではなく、他方からも攻撃や意見が出てくるので、気を抜くことが出来ない状態に陥ります。
このカードが開かれた時には、自分を守ることで手いっぱいになり、どんどん疲弊していくことになるでしょう。
正位置では、戦っている5人の力は均等なので、勝敗がつかず、この争いには結論が出ないことを示しています。
逆位置の意味
キーワード:混乱、暴動、混迷、対立、我を失う
ワンドの5のカードが逆位置で開かれると、さらに争いは混迷を極め、解決の糸口が見えない状況であることを意味します。
それぞれが、自分の立場を守るために、我を失って争っているので、ちょっとしたパニック状態に近いといって良いでしょう。
このような状況では、誰も手を付けられないため、当初の目的を見失ったまま、全員が疲れ果てて膝をつくまで、続くこととなると解釈してください。
ワンドの5のカードは、争いを意味するものですが、正位置でも、逆位置でもその解決策が見えない状態なので、時には自らが痛手を受けてでも、その場を去る覚悟が必要かもしれません。
この争いは、自分自身では解決できない、強力なものになることを意識しておきましょう。
逆位置では、解決策が見えず、混乱を極めた状況と精神状態を意味します。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ワンドの5の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:意見の対立、社内での争い、四面楚歌、不毛な努力、定まらない方向性
仕事に関する占いで、ワンドの5のカードが正位置で開かれると、それは意見の対立による葛藤が起こることを意味します。
会社内では、対立による闘争が始まり、気付かぬうちに巻き込まれてしまうなど、自分の同僚と意見のが合わず、四面楚歌のような気持になるでしょう。
ワンドの5のカードが正位置で開かれると、社内での権力闘争や、同じ業種同士での不毛な争いが起きると解釈できます。
その争いは、お互いが体力を消耗し、疲弊するまで続くので、仕事を継続するためには、何らかの対処が必要です。
正位置では、まとまらない交渉事や会議を意味します。ハードワークが続いて疲弊しているでしょう。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:混乱、分裂、社内での不信、暴動
仕事をテーマにした占いで、ワンドの5のカードが逆位置で開かれると、周りへの不信感から混乱や分裂が起こることを意味します。
このワンドの5のカードの逆位置では、正位置の争いがさらに混迷を極めるので、会社内での争いであれば、分裂や暴動の様相を呈してくると解釈します。
もうその争いを止められる人はおらず、お互いが傷つけ合い動けなくなるところまで、進まざる得ないといえるでしょう。
どのような結果になっても、後味が悪いものを残すこととなるので、傷つくことを覚悟してでも、早めに手を引くことをお勧めします。
逆位置では、問題はさらに混迷しているので、頑張れば頑張るほど混乱してしまうでしょう。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ワンドの5の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:仲たがい、家族との衝突、同性同士の争い、夫婦喧嘩
恋愛をテーマに占った際に、ワンドの5が開かれたなら、それは異性関係における葛藤や喧嘩が起きると解釈します。
恋人同士なら、些細な意見や価値観の食い違いから、二人の仲が険悪になってしまったり、夫婦同士でも似たような衝突が起きます。
このワンドの5カードは、自己主張が強くなり、争いや葛藤が起きることを意味するカードですから、恋人や夫婦間でも、対立が起こりやすくなると捉えてください。
あまりにもエスカレートすると、時には相手に対して、思わず手を上げてしまいそうになる可能性もありますから、特に注意しておきましょう。
正位置では、激しいライバル争いが続いているか、頑張っても結果が出ない状況を意味します。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:不毛な恋愛、不倫や浮気での闘争、周囲からの攻撃、葛藤と落ち込み
恋愛をテーマにして、タロット占いをした際に、このワンドの5のカードが、逆位置に開かれたなら、迷いや混乱で不毛な恋愛関係に陥る可能性があることを意味します。
気持ちの迷いから、不倫関係に陥ってしまったり、それが同僚や友人に知られて、周りから否定的な意見にさらされるなど、異性関係で不毛な葛藤を強いられると解釈します。
どのような異性関係であれ、その問題に捕らわれて時間を費やすと、結果的に心に傷を負うこととなります。
あまりに混乱して自分を見失い、自暴自棄になるようなことがないように、くれぐれも注意しましょう。
逆位置では、熾烈なライバル争いにより混迷している状況や、その交際が無駄な労力を使うものであることを暗示します。
ワンドの5のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ワンドの5」は、争いや葛藤を予感させるカードで、意見の対立から引けない立場になることを意味しています。
カードの意味を解釈する際のポイント
このワンドの5のカードは、正位置でも逆位置でも、葛藤が起きることに変わりがありません。
ですが逆位置の方が、自分の気持ちに囚われてしまい、不毛な争いだと解っていても、そこから引けなくなる可能性が高いと解釈します。
今まさにそんな現実に直面しているなら、あらかじめ、この争いには勝者が居ないことを心しておきましょう。たとえあなたが生き残っても、その後は殺伐とした、後味が悪い思いを残すだけです。
その争いや混乱に捕らわれず、いかに自分を取り戻してその場を去るか、ワンドの5はそれをあなたに問うカードだといえるでしょう。
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それでは最後にタロットカード関連の記事を紹介します。初心者向けの紹介記事になりますので、気なるものをチェックしてみてください。
特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
初心者のためのタロット占い入門
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■初心者向けのタロット占いのやり方など、タロット占いの基本を解説。
・タロットカード占い初心者のための基本的なやり方【シャッフルなど入門編】
■初めてタロットカードを購入する際の注意点を書き出しました。
・初心者がタロットカードを通販で購入する際のおすすめと3つの注意点
タロットカードの意味や解釈に関するまとめ
■すべてのタロットカードの意味や解釈への索引はこちら。
・タロットカードの意味一覧
■56枚の小アルカナの種類と簡単な意味を一覧で紹介。
・小アルカナの意味一覧<ワンド、ペンタクル、ソ―ド、カップ>
5人の男性が、長いこん棒を振り回し、ぶつけ合い、戦争を行うための訓練をしている様子が描かれています。それそれの力は対等で、なかなか決着がつきません。