こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ワンド(棒)の9」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ワンドの9の絵柄の意味
ワンドの9は、頭に包帯を巻いた若い男性が、棒を立てて守りを固めている様子が描かれています。
棒を見上げながら、何かを恐れるかのように立つその姿は、1度敗戦を経験して、攻め込まれないようにと、怯えているかのようです。
■正位置:慎重、守備的
■逆位置:恐れによる停滞、臆病
※画像参照:RWSタロットカード
備え付けられた棒の柵の奥には、遠い山並みが見えることからも、彼のいる場所は外敵から国を守る高台や砦なのでしょう。
このワンドの9は、正位置では守りを固めることや、過去の経験から慎重になっていることを意味しており、逆位置では守りを固めたことによる、停滞や恐れがあると解釈します。
正位置と逆位置の意味
こちらではワンドの9の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく解説していきます。
正位置の意味
キーワード:慎重、守備的、備える、持久戦、守りを固める
ワンドの9は、棒を使って柵を作っている姿から、困難への備えや守りを固めることを意味しており、耐えしのぶような現実の到来を予感させます。
正位置でこのワンドの9のカードが開かれると、今持っている問題に対して、守りを固め、踏ん張る時であると解釈して良いでしょう。
また未来を示す位置で、このカードが開かれたなら、いずれ来る困難への備えが必要だといえます。
このカードは、安易に行動に出ることを諌める意味を持つので、慎重に現状を固め、将来に備えることをあなたに促しているのです。
今の問題は、あなたが動くことで、解決へと繋がるものではありません。過ぎ去るのを待つ姿勢で向き合いましょう。
正位置では、危険を警戒し、未来に備えてしっかりと準備する必要があることを意味します。
逆位置の意味
キーワード:停滞、恐れ、臆病、引きこもる、現実逃避
ワンドの9のカードが逆位置で開かれると、このカードの内向的な意味が、悪い結果へと繋がりやすくなります。
これまでの経験による不安や怖さから、周りとの関係を絶って、引き籠りがちになるなど、問題に目を向けなくなったり、避けがちになります。
その結果、在りもしない問題に過剰に怯えていたり、傷つくことに敏感になり、被害妄想に捕らわれるようなこともあるでしょう。
ワンドの9の逆位置では、精神的に追い詰められるという意味合いが強くなるので、少し客観的に物事を見直すことが必要です。
まずは冷静になるために、基本的な生活サイクルを整えるように意識しましょう。
逆位置では、慎重すぎて動けない状態を意味します。または、問題に対する自覚の無さを戒めている場合もあります。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ワンドの9の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:事業の停滞、問題への備え、境界の必要性、業務過多
仕事に関する占いで、ワンドの9のカードが正位置で開かれると、それは事業が停滞に陥りやすく、忍耐を必要とすることを意味します。
周囲から多くの仕事があなたに舞い込み、手いっぱいになって、受け入れを拒否する事態に陥る可能性があります。
また、大きなクレームなどの問題が起き、外部から非難を受ける可能性もあるので、事前にできる限り備えるように心掛けましょう。
どのような問題であれ、今のあなたには、それに耐えることで対処するしか、選択肢がないと解釈できますから、ジッと冬が過ぎるの待つ気持ちで向き合ってください。
正位置では、最悪の事態を想定し、トラブルに備える必要があることを意味します。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:慎重になりすぎる、失敗への恐れ、社内での孤立、変わらね現状
仕事をテーマにした占いで、ワンドの9のカードが逆位置で開かれると、失敗への恐れで孤立しやすく業務が停滞すると解釈します。
このカードの逆位置は、精神的な停滞が起きることを意味しますから、自ら内にこもり易くなり、その結果、仕事でも孤立してしまいがちです。
トラブルやクレームなどの問題に対しても、なかなか迅速な対処ができず、袋小路に入ってしまったような閉塞感に襲われるでしょう。
そんなときには一旦休息をとって、気持ちを切り替えることも大切です。
逆位置では、要領を得られず、仕事がなかなか進まないことを暗示します。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ワンドの9の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:傷心による守り、異性への恐れ、自己防御、忍耐
恋愛をテーマに占った際に、ワンドの9が開かれたのなら、それは過去の傷からくる恐れがあり、守りに入っていると解釈します。
このカードは、あなたの過去の傷が癒えないために、無意識に異性を遠ざけており、恋愛関係が築けなくなっていることを示しています。
また現状で恋人が居るのなら、二人の関係で傷つくようなことが起こり、相手との距離を取ることになるかもしれません。
このワンドの9のカードは、怯えて守りに入ることを意味するカードなので、恋愛においても消極的になっているといえるのです。
正位置では、慎重すぎて恋がなかなか進展しない状況を意味します。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:失恋、異性への怖さ、行動の欠如、現実逃避
恋愛をテーマに占ったときに、このワンドの9のカードが逆位置で開かれると、異性に対する恐れから、臆病になっていることを意味します。
その気持ちは、あなたの態度で周囲の人に伝わってしまうので、そのままでは異性関係を築くのは難しいでしょう。心が敏感に反応してしまうのです。
このワンドの9の逆位置は、精神的な迷いや被害者意識があることを表すので、なおさら恋愛から逃げ腰になってしまうと解釈できます。
引きこもって行動できずに、長い停滞気分を味合わないように、異性に対する恐れを癒す必要があるでしょう。
逆位置では、強い警戒心が恋の進展を阻んでいます。
ワンドの9のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ワンドの9」は、不安から守りを固めるカードで、そんな傷つくことを防ぐ備えの必要性を意味しています。
カードの意味を解釈する際のポイント
ワンドの9のカードは、一度の敗退で深く傷つき、守りに入っている姿を表すカードです。
そのためこのカードは、正位置でも逆位置でも、防御を固める姿勢が強調されて、行動は著しく制限されます。
正位置であれば、まだポジティブな意味での備えと受け取れますが、逆位置では傷心からの逃避や、混乱ともいえる姿勢として解釈されます。
どちらであっても、あなたの恐れが落ち着かない限り、なかなか次のステップに移れなくなりますから、まずは心の回復に取り組んで下さい。
タロットカード 関連記事一覧
それでは最後にタロットカード関連の記事を紹介します。初心者向けの紹介記事になりますので、気なるものをチェックしてみてください。
特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
初心者のためのタロット占い入門
■タロットカードの誕生の歴史を知ると占いがもっと面白くなる!
・タロットカード初心者に知って欲しい<種類、構成、歴史>
■初心者向けのタロット占いのやり方など、タロット占いの基本を解説。
・タロットカード占い初心者のための基本的なやり方【シャッフルなど入門編】
■初めてタロットカードを購入する際の注意点を書き出しました。
・初心者がタロットカードを通販で購入する際のおすすめと3つの注意点
タロットカードの意味や解釈に関するまとめ
■すべてのタロットカードの意味や解釈への索引はこちら。
・タロットカードの意味一覧
■56枚の小アルカナの種類と簡単な意味を一覧で紹介。
・小アルカナの意味一覧<ワンド、ペンタクル、ソ―ド、カップ>
描かれている男性の表情からは、張り詰めた緊張感が感じられます。8本の棒で防壁を築き、しっかりと戦闘に備えています。