こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「カップ(聖杯)の6」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
カップの6の絵柄の意味
小アルカナのカップの6のカードは、2人の子供が明るく古びた庭園で過ごし、男の子が聖杯に入れた花を、幼い女の子にプレゼントしています。
このカップの6は、まるで子供の頃の思い出を振り返るような、穏やかな雰囲気を感じる1枚だといえるでしょう。
■正位置:過去を振り返る、思い出、友との再会
■逆位置:過去に縛られる、ナイーブ
※画像参照:RWSタロットカード
カップの6の絵柄は、過去の思い出を振り返り、ノスタルジーに浸るなど、過去のことにばかりに、意識が向いていることを意味しています。
そのため正位置では、思い出や過去からの影響を受けることを表し 、逆位置では、過去に縛られたり、逆に過去を否定すると解釈されます。
正位置と逆位置の意味
こちらではカップの6の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:過去を振り返る、思い出、友との再会、追憶に浸る、過去に縛られる
カップの6は、正位置で開かれると、過去の良い記憶に捕らわれて、そこから抜け出せないことを意味します。
ですから、何かある度に「昔の方が良かった」とか、「以前はこうだった」など、過去を振り返り、そこに捕らわれていると解釈できるのです。
その結果、現在の状況を素直に受け入れられなったり、変わることを恐れたり、新しい未来を避けて、過去に逃避しているとも言えるでしょう。
正位置では、あくまで良い思い出や、出来事を振り返ることを意味しているので、トラウマのような強い影響はありません。過去に固執しているのです。
ですから、このカードが開かれたら、過去に捕らわれ、立ち止まっているとも解釈できるでしょう。
逆位置の意味
キーワード:過去に縛られる、ナイーブ、トラウマの影響、保守的、シガラミに縛られる
逆位置でのカップの6は、過去に起きたトラウマなどの出来事によって、現在が強い影響を受けていることを、意味するカードです。
それが意識的であるか、無意識であるかは別として、現状すでに過去のトラウマの影響を受けて、心のバランスが崩れていると解釈できます。
このカップの6が逆位置で出る時には、そんなトラウマの影響で、混乱していたり、冷静に対処できなくなっているともいえる状態です。
また、このカードの逆位置には、未来を否定する意味もあるので、保守主義で守りに入っていたり、家系や身分に捕らわれて、未来の可能性が制限されているとも受け取れます。
どのような影響にせよ、逆位置で開かれると、未来や現状を否定する強い意味を持つのです。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、カップの6の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:過去の栄光、成功事例、好奇心、初心に帰る
仕事に関する占いで、カップの6のカードが正位置で開かれると、過去の成功に浸ることと、好奇心を持つなどの2つの意味を持ちます。
このカードは仕事においても、過去の成功や経験に縛られていることを表しますが、それは同時に、新たなチェレンジや好奇心が、必要だとも解釈できます。
ですから、これまでの経験ややり方に捕らわれず、子供のような新鮮な遊び心を持って、仕事に臨むことを求められているとも、受け取れるでしょう。
上手くいかない仕事については、初心に帰って物事を最初から見直せば、新たな可能性が見いだせます。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:会社の慣習、過去への拘り、過去の問題の発覚、古い組織の崩壊、
仕事をテーマにした占いで、カップの6が逆位置で開かれると、会社の古い慣習に縛られて、新しい取り組みが出来ず、行き詰まりになっていることを意味します。
そんな視点から見れば、古い組織や人間関係を手放し、新たなスタンスで、物事を始める機会でもあるといえるでしょう。
また、時には過去の仕事のミスが発覚して、現状で大きな問題になるなど、過去に行ったことの影響がでるとも解釈できます。
どちらにせよ、古い体質のままでは進化も発展も無いので、過渡期であることは間違いないでしょう。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、カップの6の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:初恋、忘れられない恋人、子供のような相手、未成熟な愛情
恋愛をテーマに占った際に、カップの6が正位置で開かれたなら、初恋や過去の恋人を思い出し、その頃の気持ちに浸ることを意味します。
また付き合う恋人が、子供のような無邪気さを持っており、恋愛をする上では未成熟で、それが問題となるとも解釈できるでしょう。
例えば、もし片思いや恋人募集中で、このカードが開かれたなら、恋愛観が幼く、現実と不釣り合いな状態になっているのかもしれません。
このカードは、気持ちが過去に捕らわれていることや、幼いままなことを意味するので、そんな思いを読み取りつつ解釈していきましょう。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:恋愛でのトラウマ、過去の恋愛への固執、元恋人との再会、昔の恋による崩壊、
恋愛をテーマに占ったときに、このカップの6が逆位置に開かれると、過去の恋愛が原因となって、現状が危ぶまれていることを意味します。
それは、過去の恋愛によるトラウマが原因となって、新たな異性関係が築けないのかもしれませんし、その落ち込みが残っているとも解釈できます。
また、時には過去の恋人が現れて、現在の恋人との関係が崩れてしまうなど、あなたの過去が影響して、現状に問題が起きるのかもしれません。
ただ、このカードから導かれる結果には、良い未来はありませんから、元の恋人と再開しても、軽い気持ちで誘いにならない方が良いでしょう。
カップの6のまとめ
タロットカードの小アルカナ「カップの6」は、過去からの影響で、現在に問題が起きていることを意味するカードです。
カードの意味を解釈する際のポイント
カップの6のカードは、一見すると純愛や純朴ととれるカードですが、それはどちらかと言えば、未成熟や幼さだといえる心情です。
また子供の姿は、過去の記憶や出来事を意味するので、現状が過去の思い出に捕らわれていると解釈して、カードを読み取っていきましょう。
特に逆位置では、すべてが反転して崩壊するカードなので、過去の混乱やトラウマの影響を、示唆するカードだともいえます。
過去に捕らわれず、あなたらしい現実を受け入れて行けば、未来が開かれることを暗じしているカードなのです。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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