こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ソード(剣)の6」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ソードの6の絵柄の意味
小アルカナのソードの6のカードは、6本の剣を携えた親子が、船頭の男性に導かれるかのように、対岸に向かって漕ぎ出しています。
波は穏やかで船の行く手を阻むようなことも無く、まるでどこから逃げるような姿で、身を隠すかのように、静かに進んでいく様子が描かれています。
■正位置:危険からの脱出、現状の移行
■逆位置:糸口がない争い、継続する現状
※画像参照:RWSタロットカード
ソードの6のカードは、危険や争いからの脱出を意味しており、船頭の男性のように、援助者が現れ物事が好転することを意味しています。
そのため正位置では、まさに争いや闘争から抜け出ることを意味し 、逆位置では、船が進まずに停滞して、中途半端な状態にとどまると解釈します。
正位置と逆位置の意味
こちらではソードの6の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:危険からの脱出、現状の移行、援助者の登場、苦難の終息、状況の回復
ソードの6は、親子が身を隠すような姿で、船頭に誘導されて対岸へ向かう姿から、危険からの脱出や援助者の登場を意味するカードです。
船が浮かぶ水面が、とても穏やかで波が無いことからも、二人がおもむく先には争いが無く、心から休息を取れる場所であることが解ります。
また、船頭が二人を導くかのように、船で運ばれていることからも、自力で脱出するというより、援助者によって、物事が良い方向に進むと解釈できるでしょう。
そのような意味では、これまで起きていた現状の争いや問題に、変化が訪れて好転し始めることを示唆しています。
ただこのカードは、あなただけが問題から遠ざかることで、安心できるという意味なので、問題は解決したとは言い難いかもしれません。
逆位置の意味
キーワード:糸口がない争い、継続する現状、中途半端な状態、迷走、停滞
逆位置のソードの6では、現状の問題が停滞したり、糸口が見つからないまま、困惑することを意味します。
このカードが逆位置になると、なかなか現状から抜け出せない状態を意味し、援助者が現れても、決定的な変化や移行は起こらないと解釈します。
ですから、現状の問題が悪化することも、好転することも無く、ヤキモキするような時を過ごしたり、身を潜めて耐え忍ぶような状態が続きやすいでしょう。
逃げようとしていた親子が、過去に戻ろうとする向きとなるため、あなたの未練が自分を現状に束縛して、離れられなくしているとも読み取れます。
今一度、自分の気持ちを見直して整理することで、物事に変化が起きやすくもなりますから、その点を意識して振り返ってみましょう。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ソードの6の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:変化の兆し、停滞からの脱却、援助者の登場、転職
仕事に関する占いで、ソードの6のカードが正位置で開かれると、援助者が現れて、停滞していた状態が好転し始めることを意味します。
問題が起きて頓挫していたプロジェクトに、新たな展開が起こり、にわかに物事が進み始めるなど、仕事上では良い流れになると解釈できるでしょう。
また時には、あなたが評価されて転職を進められるなど、会社自体は変わらないものの、あなた自身が現状から離れていく可能性も考えられます。
どちらにせよ、そのきっかけはあなた自身によるものではなく、周りからの誘いや助力によって起きやすいので、その点だけ注意しておきましょう。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:プロジェクトの停滞、計画の見直し、自信喪失、逃れられない問題
仕事をテーマにした占いで、ソードの6が逆位置で開かれると、プロジェクトが停滞して、どっちつかずの状態に陥ることを意味します。
進むことも引くこともできない状態は、業務はもちろん、仕事上での人間関係や、転職や独立などでも起きやすく、なかなか決断できない状態になると解釈できます。
このソードの6は、現状から逃避できない気持ちを表す一面もあるので、「自分だけが」という思いが、問題からの抜け出せない原因になっているかもしれません。
混乱や争いの中に身を置くと、なおさら迷いが起きやすいので、一旦現状から離れて、全体を客観視する時間も必要だといえるでしょう。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ソードの6の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:悲しみからの脱却、負の関係の清算、異性関係の好転、良い知らせと援助
恋愛をテーマに占った際に、ソードの6が正位置で開かれたなら、恋愛関係や異性関係に好転の兆しが見えることを意味します。
2人の間で、何かしらの問題を抱えていたのなら、援助者などが現れ、その問題は良い方へと進み始めると解釈できます。
このソードの6は、困難な状態から、物事が好転することを意味するので、恋愛についても今までの停滞や迷いに、新しい展開が訪れると考えて良いでしょう。
そんなときには、次のステップに進むためにも、流れに乗ることを意識して、変化を受け入れることをおすすめします。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:迷いや停滞、未練が残る、悲しみに暮れる、落ち込み
恋愛をテーマに占ったときに、このソードの6のカードが逆位置に開かれると、悩みや問題が続き、解決の糸口がなかなか見つからないことを意味します。
恋愛において、このカードが逆位置で出るなら、2人の関係で気持ちの整理がつかず、前にも後ろにも進めない状態に陥ると解釈します。
そんな時には、周りからどんなアドバイスをもらっても、聞き入れることが難しく、いつまでもその問題に捕らわれてしまい易いので、特に注意しましょう。
またこのカードが、恋人募集中の時に開かれたなら、その停滞の原因は、劣等感や行動力の不足から来ているのかもしれません。
ソードの6のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ソードの6」は、困難からの脱出や、現状の好転を示すカードともいえるものです。
カードの意味を解釈する際のポイント
ソードの6のカードは、周りからの助力やアドバイスにより、物事が好転することを教えてくれるカードでもあります。
そのため、現状の問題に、解決の糸口が見つからないと思っても、周りの声を聴き、時には助けを求めることで、問題は少しずつ変わり始めると解釈してください。
ただ、そんなときにネックになるのは、あなたが持つ現状や過去への拘りです。
ですから、このカードが出たときには、これまでの問題に対して、自分の気持ちを、整理する必要があるとも、捉えてください。
このソードの6のカードは、ソードのカードの中でも、珍しく良い意味を持つものですが、それはそんな争いから、身を引いた結果に得られる好転なのです。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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