こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ペンタクル(もしくはコイン)のペイジ」について、詳しく解説していきます。
一般的なタロットカードでは、この護符(ペンタクル)は、金貨(コイン)に分類され、そのカードの意味も同じです。ですので、こちらではあえて金貨(ペンタクル)として解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ペンタクルのペイジの絵柄の意味
ペンタクルのペイジのカードは、少年が1枚の金貨を高く掲げて、何かを考えているかのようです。
その純粋な眼差しと、真摯に向き合う姿は、まさに勉学に励むかのように、物事の本質を見極めようとしているのでしょう。
■正位置:初心、学ぶ姿勢、学生
■逆位置:お金に目がくらむ、怠け者
※画像参照:RWSタロットカード
彼の質素な姿からも、これから金貨などのお金についての学びを深め、自らの技術や能力を磨いていこうという、姿勢が見て取れます。
そのためペンタクルのペイジは、正位置では、勉学に励む真面目な姿勢を意味し、逆位置では、怠け者やお金に眼がくらんでいると解釈するのです。
正位置と逆位置の意味
こちらではペンタクルのペイジの、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:初心、学ぶ姿勢、学生、勤勉、良い知らせ
ペンタクルのペイジが正位置で開かれると、それは初心に返って、物事を真剣に学ぶ姿勢を持っていることを意味します。
このカードは、純粋な視点で勉学に励んだり、仕事や研究に取り組むことを表すので、何事においても信頼できる人物であると解釈できます。
また、ペンタクルは金貨のスートなので、お金やビジネスなどに関する勉強をすれば、なおさら良い結果が得られるでしょう。
ペイジというカードには、メッセンジャーとしての意味もあるので、この場合は、お金に関わる良い知らせが来るかもしれません。
ペンタクルのペイジの正位置は、全般的に良いイメージをもって解釈していけば大丈夫です。
逆位置の意味
キーワード:お金に目がくらむ、怠け者、浪費、不誠実、悪い知らせ
逆位置でのペンタクルのペイジは、その真面目さが反転して、怠け者やお金に眼がくらんでいる存在として、その意味を解釈します。
ペイジですから、本来ならこれから経験を積むような立場や年齢にも関わらず、お金を弄んでしまう、そんな側面が出てきます。
そのため、逆位置で開かれると、浪費癖があるなど無計画にお金を費やしたり、怠けて時間を過ごすなど、無駄が多くなってしまうのです。
また、メッセンジャーとしても、お金に関する悪い知らせがあると受け取れるので、ペイジの逆位置はあまり好まれたものではありません。
お金に見とれているその姿は、お金の虜になってしまったかのようです。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ペンタクルのペイジの正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:勤勉な態度、研修や研究、目標を見出す、良い取引が舞い込む
仕事に関する占いで、ペンタクルのペイジのカードが正位置で開かれると、勤勉な態度で目標に向かって取り組んでいることを意味します。
このペンタクルのペイジは正位置では、真面目でコツコツと物事進める努力家を指すので、仕事についてもそんな態度であると解釈できます。
また、お金に関しても知性が見えるカードですから、目標に向かって計画的に進めていくことが出来るでしょう。
そしてもちろん、収入につながる様な、良い知らせも舞い込み易いといえます。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:怠け者、無計画、目標を見失う、損失や請求
仕事をテーマにした占いで、ペンタクルのペイジのカードが逆位置で開かれると、目標を見失い、無駄な浪費が増えることを意味します。
このカードは逆位置になることで、真面目さが消えて怠け癖が出てくるので、仕事に関してもその意味合いが強くなると解釈します。
お金の管理を疎かにして、浪費がかさみ経営が悪化する。仕事での取引も採算が取れないような、悪いものばかりになり易いでしょう。
そして、忘れていた請求や、トラブルによる請求など、お金に関する悪い知らせが届く可能性もあります。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ペンタクルのペイジの正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:良い出会い、真面目な付き合い、将来設計、現実的な恋愛
恋愛をテーマに占った際に、ペンタクルのペイジが正位置で開かれたなら、将来的な結婚を目標にした、現実的な恋愛となることを意味します。
ペンタクルは、お金に関わるスートですから、恋愛に関しても正位置で開かれると、とても現実的です。
まだ恋人を探しているのなら、将来性がある真面目な相手が見つかるかもしれませし、すでに相手がいるなら、二人の関係も、目標が明確になり易いでしょう。
良い意味で、恋愛関係は現実に沿ったキチンとした関係になるので、なおさら二人の信頼は深まりやすくなります。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:将来性がない恋愛、その場限り、不誠実、馴れ合い
恋愛をテーマに占ったときに、このペンタクルのペイジが、逆位置に開かれると、二人の関係に将来性がないことを意味します。
このカードは逆位置では、目標を見失うとか、計画性のない状態であると解釈できるので、恋愛に関しても将来性がない関係であることが解ります。
その場限りの気持ちだけの付き合いや、お金や色恋ごとに眼がくらんだ、馴れ合いのような関係になり易いでしょう。
このカードが示す二人の関係は、不誠実な気持ちが恋愛に反映されており、建設的な将来は見えてこないとことを、暗示しているのです。
ペンタクルのペイジのまとめ
タロットカードの小アルカナ「ペンタクルのペイジ」は、初心に返って真面目に学ぶ姿勢を表したカードともいえる意味を持っています。
カードの意味を解釈する際のポイント
このペンタクルのペイジのカードは、まだ知識も経験も浅い青年が、お金を手に将来を夢見ているかのようなカードです。
ですから、その時点で見据えている将来と、その後の学ぶ姿勢がとても重要であり、このカードの意味もそれが前面に出てきます。
正位置では計画性を持ち、真面目に学習に励んでいる姿となりますし、逆位置ではお金を弄び、刹那的な生き方をしていると解釈されるのです。
もちろんペンタクルですから、お金に関わるカードなのですが、このペイジはお金に惑わされないかどうかが、問われているといえるでしょう。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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