こんにちは。タロットファン.jp 井上です。
こちらの記事では、ウェイト版のタロットカードの小アルカナ「ソード(剣)の4」について、詳しく解説していきます。
正位置や逆位置の意味はもちろん、仕事や恋愛相談で占ったときの解釈についても、紹介していきましょう。
なお、この記事はRWSタロットカードの絵柄をもとに、日本語解説書の「続・はじめての人のためのらくらくタロット入門」を参考にして解説していきます。
ソードの4の絵柄の意味
小アルカナのソードの4のカードは、教会に安置された棺の上に、祈りのポーズをとった騎士が横たえられています。
美しいステンドグラスとは裏腹に、手前には1本の剣が置かれ、灰色を基調にしたその場所は、まるで時間が止まっているかのようです。
■正位置:休息、停止、降伏、平和主義
■逆位置:再開、復帰
※画像参照:RWSタロットカード
ソードの4のカードには、争いなどの慌ただしい日常に疲れ、静かに休息を取っている。そんな意味が含まれます。
そのため正位置では、戦いに疲れて気力を失い、休息や停止状態にあることを意味し 、逆位置では、騎士が動き出し物事が再開すると解釈します。
正位置と逆位置の意味
こちらではソードの4の、全般的な正位置と逆位置の意味を、詳しく紹介していきます。
正位置の意味
キーワード:休息、停止、降伏、平和主義、気力喪失
ソードの4は、騎士が静かに横になって休んでいる姿から、日常の喧騒や争いから離れ、休息をとる必要があることを意味します。
教会で横になり、祈りを捧げながら眠りに着いているその姿は、争いに疲れて神にその身を託すかのようです。
そのため、このカードが正位置で開かれると、無我夢中で戦っていた第一線から退き、一人になって落ち着いた時間を過ごす必要性がある、と解釈します。
勝負事の結果を占う際には、正位置でも敗北を意味しており、「Yse、No」を占う際にも、NOがその答えとなるでしょう。
ですから、このカードが出たときには、一度仕切り直すつもりで、シッカリとお休みを取りましょう。
逆位置の意味
キーワード:再起、再生、再開、立ち直る、回復
逆位置でのソードの4は、休んでいた騎士が起き上がる構図となり、回復して物事が再開することを意味します。
このソードの4のカードは、逆位置では良い意味として捉えられますが、あくまで外的要因は変わらず、休息を取り終えて、気持ちが回復したと解釈されます。
ですから元の問題や争いへと、再び向き合っていくこととなるので、これまでの問題が解消している訳ではありません。
ただ、疲れ果て、やる気を失っていた状態からの回復ですから、例えば鬱や引きこものように重度の状況なら、改めて前進できる準備が整ったともいえます。
ステンドグラスが、明るく輝いていることからも、再び歩みだしてみれば、物事には好転の兆しが見受けられる、とも解釈できます。
仕事のタロット占いでの解釈
タロット占いで仕事について占った際の、ソードの4の正位置と逆位置の解釈について解説します。
仕事を占った際の正位置の意味
キーワード:休暇、意欲低下、仕切り直し、プロジェクトの停止
仕事に関する占いで、ソードの4のカードが正位置で開かれると、プロジェクトや仕事などが一旦停止することを意味します。
仕事の停止とは、あなた自身が休息を取ることを、促すものかもしれませんし、上司からの指示で、移動や計画の中断があるのかもしれません。
ただどちらにしても、慢性的に取り組み続けているような、作業やプロジェクトが停止して、一時の休息を取ることが出来ると解釈します。
なお、このカードが転職や独立を占う際に出たなら、一旦現在の仕事から離れてゆっくりと休息をとり、それから改めて考え直す必要があることを、示唆しているといえるでしょう。
仕事を占った際の逆位置の意味
キーワード:停滞からの回復、再スタート、業績の回復、事態の打開
仕事をテーマにした占いで、ソードの4が逆位置で開かれると、仕事上の問題が解消して、再スタートを切れるようになることを意味します。
これは、単体のプロジェクトや業務はもちろんですが、上司や同僚との人間関係などについても、今一度関係が進むようになるでしょう。
また、相談者が経営者や営業をされているのであれば、業績の回復や事態の打開など、停滞していた現状から回復すると解釈できます。
回復と言っても、停滞していた以前の状態に戻ることになるので、現状に大きな好転は見込めませんが、気持ちは前に進み始めるでしょう。
恋愛のタロット占いでの解釈
タロット占いで恋愛について占った際の、ソードの4の正位置と逆位置の解釈について解説します。
恋愛占いでの正位置の意味
キーワード:二人の関係の停滞、距離を置く、異性関係の休息、落ち込みや疲れ、
恋愛をテーマで占った際に、ソードの4が正位置で開かれたなら、一旦距離をおいて、自分の心を整理する必要があることを意味します。
このカードが恋愛占いで出ると、感情的になり過ぎているため、一度休息をとって冷静さを取り戻す時だと解釈できます。そして現実も、自然とそんな流れになるでしょう。
相手の浮気や不倫、夫婦間での問題など、異性関係での葛藤に疲れ、気力を失い現状が停滞ムードに陥ります。
このままでは、物事が進むにしても、良い結果がえられず、気持ちが煮詰まり易いので、一旦シッカリとリセットを掛ける必要がありそうです。
恋愛占いでの逆位置の意味
キーワード:回復、復帰、復縁、再スタート
恋愛をテーマに占ったときに、このソードの4のカードが逆位置に開かれると、再度異性関係を築く準備が整い、再スタートが切れることを意味します。
二人の関係が冷めていたのであれば、今後は新たな関係を築き直す時期にあたり、二人の関係は回復し始めるでしょう。
また、離れて連絡が取れなかったような相手とも、何らかの繋がりが得られるかもしれません。
ただ、注意が必要なことは、あくまで再スタートであり、大きな好転が望めるものではないことです。その点は、あなたや相手次第と、委ねられているのです。
ソードの4のまとめ
タロットカードの小アルカナ「ソードの4」は、現状を離れて休息取り、自分の気持ちを整理する時期だと、示唆してくれるカードです。
カードの意味を解釈する際のポイント
ソードの4のカードは、あなたに現在の争いから離れて、休息を取ることが、その後のためにも必要だと教えてくれるカードです。
ですから、このカードが場に開かれた時には、問題の解消以前に、一旦仕切り直しをする必要があると、解釈して良いでしょう。
その意味では、本人が望もうと望むまいと、半強制的に休息を取ることになるかもしれませんが、それを受け入れ、気持ちを回復させることが大切です。
なお、逆位置のカードには、再開の意味がありますが、あくまで現状が大きく好転するものではありません。落ち着いた気持ちで、再度前に進めるようになるという意味です。
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特にタロットの歴史を知ることは、正位置や逆位置の解釈が生まれた経緯を知ることもでき、占いへの神秘性を高めてくれるので、さらにタロット占いが楽しくなるでしょう。
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